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大森 広司
2025年11月26日 (水)

【TOPインタビュー・センチュリー21・ジャパン】物ではなく人に寄り添う地域密着型が強み。加盟店の質向上を本部がサポートし、ブランド価値を高めていく

【TOPインタビュー・センチュリー21・ジャパン】物ではなく人に寄り添う地域密着型が強み。加盟店の質向上を本部がサポートし、ブランド価値を高めていく
港区北青山にあるセンチュリー21・ジャパン本社にて撮影(写真撮影/サボテンワークス)
1971年にアメリカで誕生し、現在では日本を含め80の国と地域に広がる世界最大級の不動産フランチャイズであるセンチュリー21。センチュリー21・ジャパンは国内にて1984年に12の加盟店からスタートし、現在は900店舗を超えるまでに成長した。フランチャイズ本部を率いる高坂氏に話を伺った。
代表取締役社長 高坂勇介氏

(写真撮影/サボテンワークス)

代表取締役社長 高坂勇介氏
1964年、東京都狛江市生まれ。1988年に伊藤忠商事株式会社入社。建設・不動産部門を経て、2025年4月に株式会社センチュリー21・ジャパン専務執行役員に就任。同年6月から現職。

エリアごとの地域連絡会を通じて、加盟店同士が切磋琢磨

――センチュリー21・ジャパンはどのような会社なのか、改めて特徴や強みを教えてください。

当社の最大の特徴は、直営店を持たず、すべての店舗が独立自営の加盟店であるということです。フランチャイズに特化している理由は、加盟店の業績拡大を図るためには、本部の経営資源のすべてを加盟店の支援やサポートに注ぐべきだと考えているからです。

フランチャイズではエリアごとに地域連絡会が結成され、地域で活躍する加盟店の経営者に若手が話を聞くなど成功ノウハウを共有し、営業活動に活用することができます。バーベキューやボウリング大会など、行事や交流も活発です。各加盟店が互いに切磋琢磨しながら経営手法を実践し、成功に導く環境があることが、まさにセンチュリー21の原点であり、強さの源泉といえるでしょう。

本部主催の表彰イベントでは、全国の加盟店が一堂に会し互いに功績を称えあう(画像提供/センチュリー21・ジャパン)

本部主催の表彰イベントでは、全国の加盟店が一堂に会し互いに功績を称えあう(画像提供/センチュリー21・ジャパン)

充実した研修制度で「お客様ファースト」の理念を習得

――加盟店の業績拡大に向けて、貴社ではどのような取り組みに力を入れているのでしょうか。

フランチャイズ本部としては加盟店の数を増やすという戦略もありますが、それよりも既存の店舗の質を高めることが重要だと考えています。無理やり加盟してもらっても、お客様とのトラブルが増えてブランド価値を損なうリスクもあるでしょう。センチュリー21は加盟店の業績を伸ばすことが本部の利益にもつながる仕組みになっているので、加盟店に対しさまざまな支援策を提供しています。

例えば当社では約30種類の研修メニューを用意するなど、研修制度を充実させています。研修はリアルのほか、ウェブやeラーニングなど多様な形式で提供され、加盟店社員の質向上に役立ててもらっています。また、相続や投資分析手法といった、少し難易度の高い専門的なトピックに関するセミナーなどを実施し、競合他社とは異なる強みを持てるよう支援しています。

年2回、センチュリー21の各エリアを代表する加盟店が集まり議論が行われる(画像提供/センチュリー21・ジャパン)

年2回、センチュリー21の各エリアを代表する加盟店が集まり議論が行われる(画像提供/センチュリー21・ジャパン)

――ブランドの価値を維持していくために注力していることがあれば教えてください。

加盟店には“お客様ファースト”の理念を持ち、顧客の気持ちになって考えるよう指導しています。本部ではウェブサイトやお客様センターに寄せられるクレームをすべてチェックし、加盟店側に落ち度がある場合には厳しく対応する場合もあります。

広告戦略については、これまでもブランドの認知度を高めるためのテレビCMなどを地道に続けてきました。今後は「センチュリー21に不動産のことを相談してみよう」と思ってもらえるような、サービスの内容や強みの理解を深める広告施策に注力していく考えです。

今後の広告展開として、広告目的の多元化やコンテンツの具体化をさらに意識していく(画像提供/センチュリー21・ジャパン)

今後の広告展開として、広告目的の多元化やコンテンツの具体化をさらに意識していく(画像提供/センチュリー21・ジャパン)

20万件を超える契約データの蓄積が顧客への適切な説明につながる

――不動産業界でもDX(デジタルトランスフォーメーション)が進んでいますが、貴社ではどのように取り組んでおられるでしょうか。

加盟店向けのITツールは毎年改良を重ねています。なかでも物件管理と顧客管理が可能な業務支援プラットフォーム「21Cloud」は無料で利用できる部分が多く、9割以上の加盟店が利用しています。パソコンだけでなく、外出先でのスマートフォンやタブレットからの操作も可能で、メールにとどまらずLINEやSMSを利用してのコミュニケーション機能も充実しており、営業スタッフの業務効率化を進めているところです。

最近では重要事項説明書や売買契約書の特約文例をAIで生成する機能をリリースしました。これまでに約22万件におよぶ契約データを蓄積しており、それらをすべてAIに学習させています。これにより、例えば埋蔵文化財がある場所や高圧線が近くにある場所など、物件特有の事項を加盟店がスムーズに説明できるようになります。購入する不動産について正確で適切な説明を受けられることは、お客様にとっても大きなメリットでしょう。

――今後注力していく取り組みや目指していく将来像をお聞かせください。

地域密着の強みはこれからも伸ばしていきたいと考えています。例えば賃貸にお住まいのお客様を将来的な住宅購入予備軍と捉え、子どもの小学校入学や賃貸契約更新前などのタイミングで住宅購入をご案内する加盟店もあります。物ではなく人に寄り添うスタイルはまさに地域密着型といえる戦略で、他の加盟店にも参考になるでしょう。

また、明海大学と提携して、全国の高校生から空き家対策のアイデアを募集するコンテストにも参加しました。優れたアイデアを提案してくれた高校生と地元の加盟店が交流することで、地域の潜在的なお客様との接点づくりや、将来の人材確保にもつながると期待しているところです。

センチュリー21・ジャパンには加盟店が成長できるこうしたビジネスモデルであるからこそ、長期的なブランド価値の向上と競争力強化が実現できると考えています。

明海大学不動産学部が主催する「2025 高校生が考える 空き不動産活用コンテスト」を後援(画像提供/センチュリー21・ジャパン)

明海大学不動産学部が主催する「2025 高校生が考える 空き不動産活用コンテスト」を後援(画像提供/センチュリー21・ジャパン)

高坂氏に聞く!住まい選び3つの質問

Q:ご自身が好きなのはどのようなタイプの住まいですか?

A:車に乗るのが好きなので、車庫から気軽に出し入れできる一戸建て派ですね。デッキのある平屋が理想です。平屋は収納も多くとれるし、高層階から夜景を眺めるよりも、私は地べたの近くで暮らすほうが性に合っています。

Q:今後、ご自身が暮らしたいと思うのはどのような場所ですか?

A:田舎がいいですね。小中学生のころはボーイスカウトに所属していたので、どちらかというとアウトドア派。子どもが小さいころはよくキャンプに行きました。ただし、バス便でもいいので交通の便が良いことが前提条件です。

Q:これまで暮らしてきたなかで印象に残っているのはどのような街ですか?

A:前職で赴任した仙台は冬になると土曜はスキー、日曜はゴルフができるんです。この環境は最高だな、と思いました。近くにいい温泉もたくさんあるので、出張のついでによく行きました。

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