街・地域
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スイーツ 番長
2012年10月5日 (金)

世界を獲ったシェフが経営するパティスリー洋菓子マウンテン×CELLAR DE CHOCOLAT

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【連載】スイーツ番長presents:パティシエのいる街には幸せが住む Vol.56

洋菓子マウンテンの二代目水野直己氏は、チョコレートに可能性を見出し世界に出た。そしてワールドチョコレートマスターズ2007フランス・パリ世界大会において総合優勝を遂げ、農林水産省より感謝状を授与されるやショコラティエ「ナオミ・ミズノ」として名を馳せ、世界最大チョコレート原料メーカー、バリーカレボー社の大使や京都府福知山市観光大使に任命される。そんな水野直己シェフが、父から店を引き継ぎ、2012年4月、故郷の地に新生「洋菓子マウンテン」をオープンした。

スイーツ番長(以下、番長)「福知山城が目前に迫り、とても素晴らしい立地ですね。」

水野直己シェフ(以下、水野)「ここは、以前は閉鎖された市民プールがあった場所で、市と民間の第三セクターの再開発により、かつての福知山城下を流れる由良川とそこに広がる野原をイメージして整備された、飲食店や商業店舗、大きな駐車場が整備された、芝生が広がる観光スポット“ゆらのガーデン”です。福知山市はいわゆる丹波地方で、丹波栗や黒豆など特産品のある魅力的な土地です。」

番長「この場所に移転されたのはどうしてですか?」

水野「4年前に福知山に戻ってきたときに、僕はこの街で洋菓子マウンテンの二代目として何ができるのだろうと考えました。この街をもっと“豊か”にしたい。そんな僕にできることは“お菓子で街を変える”こと。だからこれまでの場所から福知山のシンボルであるお城の前で店を開き、さらに多くの人にお菓子を楽しんでいただきたかったのです。」

番長「チョコレートコンテストで世界チャンピオンとなり、移転を機に店舗名を自分のオリジナルに変えることは考えなかったのですか?」

水野「フランス修業時代、休日のパティスリーめぐりが趣味で、小さな田舎町をめぐっては地方菓子に出会いました。そのお菓子にはその場所で暮らす人々の歴史や文化が根付いていました。朝に採られた果物で菓子をつくりそしてそこに暮らす。それが菓子職人にとってとても幸福な生き方に思えたのです。だから僕は、生まれ育ったこの地でお菓子をつくり続けたいと思い福知山に帰ってきました。福知山のお菓子屋は、子どものころから“洋菓子マウンテン”なのです。だからあえて店名は父の代からのものを掲げているのです。」

番長「先代のときからのケーキもつくられているのですか?」

水野「チーズケーキがそれです。父の時代のある日、僕が代わってチーズケーキをつくることになり、その出来の差に愕然としました。長年の経験からつくられる父のチーズケーキの滑らかさとおいしさには到底及ばなかったのです。そのとき、ずっとここでお菓子をつくり続けている父の偉大さを知りました。」

番長「二代目としてのお菓子の特徴はなんですか?」

水野「あえてパティスリー(フランス菓子)と名乗らず洋菓子店といっています。お年寄りから子どもまで家族みんなが楽しめる、親しみあるお菓子がメインですね。賞をとったりしたチョコレートに関しては、店内の奥に専門店を設け、ワインセラーよろしく“セラー・ド・ショコラ”としてチョコレートブティックを設えました。こちらは洋菓子売り場とは趣を変えて、ナオミ・ミズノとしてのクリエイションを発揮しています。地元のお客さんには、そういったさまざまなお菓子を楽しんでいただきたいです。」

番長「水野シェフがコンテストで受賞した、その技術をどうやって素朴な親しみあるお菓子に落とし込み、美味しさに現れるのか、そんな楽しみがあるのも洋菓子マウンテンの魅力の一つですね。」

●CELLAR DE CHOCOLAT 杏と塩

店内奥のショコラブティックである“セラー・ド・ショコラ”には、世界が称えた美味しいショコラが沢山並ぶ。そして、それらはこの場所にとどまらず、バレンタインなどのシーズンには、全国の百貨店などに美味しいチョコレートを発信する。

●チーズケーキ

父の代からずっとショーケースに並ぶ定番のケーキがこれ。親子二代にわたってのファンをもつチーズケーキは、しっとりと滑らか、そして、やさしいチーズの香りとコクも楽しめる。ほどよい甘さにほっとする、団らんの美味しさがここにある。

●マウンテンのプリン

“黄味自慢”という丹波産ブランド卵を使用した栄養満点のプリン。子どもたちにも喜んでもらえるようにと、卵型の容器にいれて、お菓子を可愛く楽しんでほしいという、水野シェフの遊び心が溢れる。

シェフの「街のお気に入り」  福知山城
戦国武将、明智光秀が築城したといわれ、現在は福知山城公園として整備され郷土資料館を設置。天守などは1986年(昭和61年)に復元された(参照)。城の東側には8400㎡の敷地を整備した、「ゆらのガーデン」がある。
水野直己シェフProfile
1978年京都府福知山市生まれ。都内の洋菓子店、レストラン勤務の後、2002年に渡仏し、「Le Grenier a Pain PARIS」、「Le Trianon ANGERS」等で修業。2004年に帰国し、二葉製菓学校に講師として勤務。2009年に京都・福知山市の「洋菓子マウンテン」のシェフ・パティシエに就任、2012年4月にゆらのガーデンに洋菓子マウンテンを移転オープン。ワールド・チョコレート・マスターズ(2007年)に日本代表として出場し優勝するなど、受賞歴多数。
ShopData
洋菓子マウンテン×CELLAR DE CHOCOLAT(セラー・ド・ショコラ)
京都府福知山市堀今岡6 ゆらのガーデン内
Tel. 0773-22-1658
営業時間:10:00~19:00 (日・祝~18:00)
定休日:水曜・第4木曜※祝日の場合は営業
JR福知山駅より徒歩15分
HP:http://www.naomi-mizuno.com
店内は明るくポップな洋菓子売り場と、さらにその奥にチョコレート売り場が設えられる。イートインスペースは店内にないが、隣のCAFE&BAR「可否CAFE マサグラン」では、洋菓子マウンテンのケーキと飲み物のセットが楽しめる。
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