不動産売却の基礎知識や知っておきたいコツを分かりやすく解説します。売却の体験談もご紹介。

3人目の子どもの誕生と在宅勤務スタートで手狭になったため、築9年のマンションを売却/奈良県香芝市Oさん(40代)

奈良県香芝市Oさん(40代)/3人目の子どもの誕生と在宅勤務スタートで手狭になったため、築9年のマンションを売却

3人目の子どもが生まれて持ち家のマンションが手狭になったOさん。折しも在宅勤務が始まるなど何かと不便を感じるようになり、一戸建てに移り住むことを決意しました。新居探しと築9年のマンション売却を、わずか1カ月ちょっとで終えることができました。

不動産区分 マンション
所在地 奈良県香芝市
築年数 約9年
間取り・面積 3LDK(68.8m2
ローン残高 1100万円
査定価格 1800万円
売り出し価格 1780万円
成約価格 1700万円

5人家族になり、在宅勤務も始まって、修繕積立金も上がりそうになったので売却を決意

結婚して奈良県香芝市にある賃貸住宅で暮らすようになったOさん。1人目の子どもが生まれると2LDKの賃貸住宅では手狭になるなと思い、新築マンションを購入しようと考えました。「といっても、買いたくて仕方がない、というわけではなく『そういえば最近建ったあそこのマンション、なかなか入居者が集まらず、価格が下がっているらしい』といううわさを聞いたので、見に行ってみたんです」

すると「ちょうどいい住戸」が空いていたそう。こうして2011年、これまでと同じ香芝市にある3LDKの新築マンションを購入しました。香芝市は合併によって1991年に誕生した、古都・奈良の中では比較的新しい街。「大阪府に近いこともあり、通勤が便利な人も多かったようで、市になってから住宅が増えたように感じます」

購入した住戸は7階建てマンションの6階にあり、周囲に高い建物がほとんどないため見晴らしが良かったそう。最寄駅まで徒歩10分で、駅までの間にはスーパーや飲食店がそろい「私自身は都会過ぎず、田舎過ぎないところが気に入っていました」

しかし「3人目が生まれるとわかってから、妻とは『3LDKでは狭いよね、そろそろ引越しを考えないといけないね』と話していましたが。なにしろ購入してまだ10た経っていないので」と、3人目が生まれてからもOさんはなかなか重い腰を上げませんでした。

ところが新型コロナウイルス感染拡大の影響で、2020年1月から在宅勤務が始まると、仕事中に子どもが部屋に入ってきたり、何かと支障をきたすように。さらに「修繕積立金だったか管理費だったか忘れましたが、妻が『上がるらしい』と聞いてきたらしく、ある日唐突に、冗談交じりですけど『もう限界や!』と言われまして(笑)」

ここでようやくOさんの腰が上がることに。まずは新しい家を探して、その後に従来のマンションを売却することになりました。

売却を決意

新居がすぐに見つかり、意中の不動産仲介会社と契約して売り出しを開始

新居を探すためにも、とりあえず現在のマンションがいくらで売れるのか査定をしてもらうことに。実は当初から意中の不動産仲介会社があったそうです。「妻がマンションの管理人さんに『今度引っ越そうと思ってるんです』なんて話をしたら『それならここがいいよ』と勧められた不動産仲介会社なんです」

この管理人さんは住民が引っ越すたびにいろいろと話を聞かせてもらっていたらしく、その会社の評判がよく、実際に何戸も販売していたことを知っていたようです。また、最寄駅は私鉄の駅ですが、その私鉄系列の不動産仲介会社ですから、当然沿線沿いの物件は得意だろうとOさんも考えました。

「とはいえ、相見積もりじゃないですけど、他社の査定額も聞いた上で判断しようと」インターネットの一括査定サービスを利用して他に2社にも査定を依頼。すると査定額は400万〜1800万円とかなり幅がありました。「なんでそんなに差があるのかは結局わかりませんでしたが、一番高い1800万円と査定してくれたのは意中の不動産仲介会社でした」

それが2020年5月下旬のこと。この時点でのローン残高は約1100万円でした。あとは新居を探してから、その会社と契約しようと思っていたら、新居はあっという間に、6月に入ってすぐ決まりました。

「子どものことを考えて、同じ学区であることがまず前提でした。また子どもが3人となるとマンションでは騒音とか何かと気を使うので、一戸建てにしようと。できれば新築。そうなると自然と4軒に絞られました。選んだのは4軒の中で最も広い5LDKの建売住宅。広さだけでなく設備、デザイン、価格とのバランス、どれをとっても一番良いと感じました」

こうして2020年6月の中旬に新居の売買契約を済ませると、すぐにマンション売却のための不動産仲介会社との専任媒介契約を結び、1780万円で売り出しを開始しました。査定額より20万円下げてのスタートでしたが「例えば1000円より980円のほうがおトクに見えるじゃないですか。それくらいの軽い気持ちで」この金額にしたそうです。

■一括査定とは

一括査定とは、一度の入力で複数の不動産仲介会社から査定結果を出してもらえる、webサービスです。不動産を売却する際には、不動産仲介会社に売却を依頼しますが、会社によって不動産の査定額には差があります。不動産は立地や建物などの条件がひとつひとつが異なり、それに伴って価格も変わるため、自分の不動産に適正な価格を知ることが難しいのですが、複数の会社から査定を受けることで、おおよその価格がわかります。また、複数の会社の査定額や対応などを比較することで、依頼する不動産仲介会社を選びやすくなります。不動産の価格がわかり、依頼する会社も見つけられる。それが一度の入力で、しかも無料でできる。それが不動産一括査定サービスです。

販売開始直後から反応があり、約2週間で売買契約を締結できた

すると発売直後から反応があり1週間ちょっとで3組が内見を希望しました。不動産仲介会社からも「反応が良いですよ」と連絡があり、Oさんも「これはすぐ売れそうだな」と思っていたそうです。

そのうちの1組から「気持ちだけまけて」と1700万円で購入したいと連絡が入りました。「打診してこられたのはご夫婦2人でした。なんでも高齢のお母さんがこのマンションで暮らしていて、今後のことを考えて同じマンションで探していたそうです」

またOさんは、恐らく売り出す前から不動産仲介会社が買主候補に話をしていたのではないかと言います。それくらい、打診が早いと感じたそうです。

売り出し価格から80万円下がりますが、ローン残高は1100万円でしたから「まあ、それでもいいな」とOさんは承諾。こうして6月の末には売買契約を結びます。発売してわずか約2週間で売却成功。「『あ、もう見つかった。良かった良かった』という感じです」

それにしてもマンションの現地査定から、新居の契約、マンションの売買契約まで、わずか約1カ月間ですべてを終えることができたOさん。「怒濤(どとう)の1カ月間でしたが、やりきれましたね。在宅勤務だったので何かと時間の都合がつけられたことと、従来の住居も新居も同じ学区内ですから近いので、すぐ行き来できたのが良かったのかもしれません」

こうして新居が竣工した2020年9月に前住居を引き渡すと同時に、無事引っ越しました。

こんなにトントン拍子で進むとは、さすがに思ってもみなかった

新居の売買契約を結んだ2020年6月中旬の時点では「竣工が9月だから、それまでにマンションが売れればいいや」と考えていたOさん。それが売り出して約2週間で売買契約を結ぶことができました。「早く売れるのに越したことはないけれど、ここまでスムーズにいくとは思っていませんでした」。重い腰を上げたかいがあったようです。
新居は3人の子どもたちにそれぞれ部屋を用意できるだけでなく、Oさんの在宅勤務用の部屋も設けることができました。
もちろん今回の売却活動については「10点満点」だそうです。

2020年5月 ・マンションの売却価格査定
・不動産仲介会社と専任媒介契約を結ぶ
2020年6月中旬 ・1780万円で売り出し
2020年6月下旬 ・購入検討者が現れる
・1700万円で売買契約を結ぶ
2020年9月 ・引き渡して、新居に引っ越す

まとめ

  • インターネット一括査定サービスを使うと、相場を把握しやすくなる
  • インターネットだけでなく、近隣の売買状況の生の声を集められると不動産仲介会社選びがスムーズ
  • 同じマンションの売買実績が豊富な不動産仲介会社は、購入希望者も集まりやすい

取材・文/籠島康弘 イラスト/いぢちひろゆき

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