2025/12/28 21:47 up
私の視界のほとんどを占領していた気がする
怪しげに吊られたお菓子や、キラキラとした
目新しいものまで
当時の私はお小遣いもなかったし、
お菓子も食べちゃダメなおうちだったから
それがどんなものでどんな味なのか
お菓子なのか食玩なのかも分からないまま
ただあそこに並んでいるものたちはきっと
楽しい音を奏でるのだという確信だけを抱いて
日々妄想に勤しんでいた。
全部が私のものになったら、なんて何度考えても飽きたらなかった。
大人になってしまった今
あの時並んでいたものの正体もそれなりに頭で想像できるようにもなってしまって
私の目には大きく写ったお菓子も
小さく感じてしまって
あのころ感じたかったものと同じものは
もう二度と得られないのかもしれないけれど
それでもやっぱり
駄菓子は美味しい。
あとちょっと
わくわくする。
でも少し苦くて
幼い頃よく見かけていた
スーパーBIGチョコは買えなかった
結局隣にあったチョコモナカにしたけど
これも美味しいので
よかったな。



