2025/12/29 07:28 up
仕事納めが終わると、
あちこちで、
門松を見かけるようになりました。
まず最初に見た門松は、
厳島神社まで行く細路地沿いにある
小洒落たマンションの入り口。
私の胸ぐらいまでの高さの
大きめの門松でした。
「何だか、すごく地味…」
竹と松を藁で包んだだけという
ごくごくシンプルな門松でした。
私が毎年目にする
鮮やかな赤の南天や、
華やかな葉牡丹は一切なく、
いたってシンプル…
「マンションのオーナーさんの
ご趣味なのかしら?」と思いながら
通り過ぎました。
それから、今日までの数日間、
あちこちで、門松を見かけましたが、
どの門松も同じでした。
竹と松と藁だけ…
「もしかして、門松も、
関東と関西は違うの?」
調べてみることにしました。
主な違いは、
竹の切り口、関東は節どめ、関西はそぎ切り、
土台、関東は藁で巻く、関西は竹で巻く、
添え物は、やはり違いました。
この違いで見た目がかなり変わります。
関東は、私が見かけたようにシンプル、
関西は、葉牡丹や南天などで豪華です。
また、松の配置が関東は低め、
関西は、高く扇状。
思ったとおり、関西の方が派手なようです。
調べたついでにわかったこと、
門松の竹3本には意味があるみたいです。
「天・地・人」を表し、
家族の平和と繁栄、また男女円満の
願いが込められているそうです。
また、長さの比率が、7:5:3となっていて、
長い竹が男性、短い竹が女性、
真ん中が、男女の仲を取り持つ存在です。
新しい年を迎えるために、
当たり前のように飾っていた門松ですが、
東と西との違い、
竹に込められた意味…
それぞれが、それぞれの土地で、
受け継がれていることの
素晴らしさを感じました。
関西で飾られる葉牡丹には、
「祝福」という花言葉があります。
そして南天には「難を転じて福となす」
という意味が…



