2025/12/26 12:03 up
よし。クリスマスも終わりましたね。
本年も各地で臨時配送業務に従事されましたみなさま、お疲れ様でした。
報酬はお子の笑顔です( ᐛ )
というわけで、クリスマスに因んだ小話でもしたいと思う。(なぜ)
あれは云年前のクリスマスイブ。
朝お天気おねいさんは、雨が雪に変わるだろうとどこか浮かれた気持ちを隠せずに伝えていた。
20:00を過ぎた頃には同僚たちがひとりまたひとりと帰り支度を始め。
社内には先輩とわたしがふたり。
特に気の利いた会話などなく、静かな時間だけが過ぎていった。
急ぎの仕事なのに、未だ先方から必要なデータが届かない。
いっそ諦めたい。でも諦めきれない。
そんな言葉に言い表しがたい、焦燥感と諦めのごった煮といった感情がわたしの中に渦巻いていた。
そんな重苦しい空気が支配するフロアに、いつの間にかわたしの背後に立った先輩が口を開く。
「きっとデータ、来ない〜♪二人きりのクリスマスイブ♪」
缶ビールを差し出しながら。
さすがに諦めてその日は帰宅しました。
わたしの人生史上最高値に下戸な先輩だったので、半分も飲みきれずに夢の世界へ旅立った先輩を残し、わたしは飲み直しの旅へ。



