2025/12/10 13:30 up
午後の光は
朝よりもゆるやかで
どこか物語の続きを
示唆するような深みがあります
その影の伸び方を眺めていると
ふとお兄さまとの会話や笑顔が
胸の内に蘇ってきて
“記憶もまた時間の中で
形を変えるものなのだな”
と静かに気づかされます
優しい言葉も、なめらかな沈黙も、
過ぎたあとにその輪郭が
より鮮明になるのは不思議です
まるで光が陰影を与えるように
人との時間もまた、
思い返すほどに
深みが増すのだと思います
出会いはつねに新しい頁であり
同時に
余韻の続きでもあります
今いる場所に
そっと
寄り添うように
あなたの一日にも
穏やかな光が
差し込みますように



