2025/12/31 12:02 up
5)
「どうした?」
「●●君……まだあれから1時間経ってない…てことは、まだ年明けてない……」
「な……っ」
俺が1時間戻した腕時計
針が0時で重なるまではあと1分くらい……
「っ、もうっ、今度こそ●●君と繋がって年越し出来たと思ったのにっ……●●君時計貸して、もう一回戻して…っ」
「や、落ち着いて、ほら、もう一回挿入れれば……」
「っ、●●君もう挿入れる状態じゃないじゃんっ」
そうマロンに言われて、俺はすっかり硬さを無くしている下半身を見て苦笑い
「っ、確かに…結構酒も飲んだし2回目はこれじゃ無理だな…でも身体が繋がってなくても、気持ちは繋がってるんだからいいでしょ?」
「……身体も繋がってたい」
ボソッとそうつぶやいて拗ねるマロンが子供みたいで可愛くて、わしゃわしゃと頭を撫でた
「……ねえ●●君、今は無理でも一眠りすれば回復するだろうからさ…もう一回……」
強請るように俺を見るマロンのその瞳には敵わない
「ふふっ、いいよ、マロンのためなら時間くらいいくらでも戻すよ」
そう言うと一瞬で機嫌を直して嬉しそうな表情になる
マロンが俺の前でだけ素直でこんなに可愛いのは、俺だけが知っていればいい
「……可愛いマロンは俺だけのものだし」
「ん?なに?」
「なんでもない、ほら風呂いこ」
マロンに向けて手を伸ばせば、手を重ねて指を絡めて
その手を離さない様にぎゅっと握って、仲良く風呂へと向かった
ー終了ー



