2025/12/30 12:06 up
こんにちは☀️
2025年も残すところあと僅かですね昨日スーパーに行ったら、棚がほとんどお正月用の食材になっていてちょっと困りました(・・;)蒲鉾とか昆布巻きとか結構好きですけど、流石に一人で一本は消費し切れないですよね丸齧りしてみたくはありますが…
今日15:00〜23:00、明日9:00〜15:00で出勤しますお時間があればぜひ^^
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今日は川端康成「禽獣」です10年ぶりぐらいに読んだと思います
先日ニュースで海保の巡視船の窓に小鳥が現れた様子が可愛いと取り上げられていました🐥その小鳥が「キクイタダキ」という種類だということまで報じていて、その鳥の名前になんとなく聞き覚えがあったのです…
気になって調べると、やはり川端康成の「禽獣」に出てきていたことが分かり再読した次第です
短編小説で、作者が34歳の時の作品です犬や小鳥に病的な愛情を向ける男の生活と、かつて彼が心を寄せた踊り子の女との再会が描かれます
私自身、犬や猫に猛烈に惹かれるところがありますいまは街で見かける子たちを「可愛いな」と思うだけですでもたぶん、本当に飼おうと思ったら出来なくはないのです…
それなのに実行に移せていないのは、愛玩動物という存在に薄っすら人間のエゴを感じていて、それに向き合う勇気がないからだと思います
そんな風に考えるようになったのも恐らく、昔この小説を読んでいて、下記の言葉が心のどこかに引っかかっていたせいかもしれません
『それよりも、動物の生命や生態をおもちゃにして、一つの理想の鋳型を目標と定め、人工的に、畸形的に育てている方が、悲しい純潔であり、神のような爽かさがあると思うのだ。良種へ良種へと狂奔する、動物虐待的な愛護者たちを、彼のこの天地の、また人間の悲劇的な象徴として、冷笑を浴びせながら許している。』(「禽獣」より引用)
確かに、容姿や能力の優れた遺伝子以外を排除して都合の良い個体だけを増やしてきた人間の傲慢さにはかえって清々しささえ感じますね
ただ、ペットたちが人のエゴとか傲慢さを知覚することは無くて、彼らは生まれて老いてやがては死ぬという自然のシステムに従って生きているに過ぎないのでしょう人が勝手に倫理とか道徳を持ち出して、動物たちの生に意味付けしては悲しんだり喜んだりしているだけなのかなとも思います
ここまで開き直れれば、私が犬か猫を飼う日も近いかもしれません(*´ー`)



