2025/11/24 11:41 up
おはようございます。松本莉緒です。
『今日、私は小さな旅人になりました。』
本日は、田舎の施設にいるおばあちゃんの元へ。
手には、おばあちゃんが昔から大好きな“粒あん饅頭”。
この手土産を選ぶ時間って、宝探しみたいで好きなんですよね。
「これ持って行ったら、絶対喜ぶだろうな〜。」と思いながら。
施設に着いて顔を見せると、
おばあちゃんは一瞬、
「ん?……どちら様?」
みたいな顔をしましたが、
次の瞬間には満面の笑顔でハグしてくれました。
その白髪でふわふわの頭を撫でると、
「おばあちゃんの頭、汚いで〜」と。
潔癖気味な私でも、その言葉はなぜか全然気にならない。
“好き”が勝つと、人って強いんですね。
おばあちゃんは認知症で、
会うたびにすこしずつ記憶が薄れていくけど、
同じ話を何度聞いても
私は毎回「えっ、ほんまに!?」って初耳みたいな顔で聞くことにしてます。
心の中では “5分前にも聞いたで、それ” と思いながら(笑)
でもね、数ある孫の中で、
おばあちゃんはずっと私を一番可愛がってくれてきた。
私も、おばあちゃんが大好き。
できることなら寿命をちょっと分けてあげたいくらい。
歩いてスーパーに行った日、
桜の下で一緒にお弁当を食べた春、
近所の肉屋で買ったコロッケを
2人で道端でかじった帰り道——
全部が、私の宝物。
学生の頃、
私の愚痴をなんでも黙って聞いてくれてたおばあちゃん。
だから今は、
おばあちゃんが同じ話を何度しても
私は笑顔で相槌を打つ。
定期的に会いに行く。
それが、ささやかな私にできる“恩返し”。
今日も粒あん饅頭みたいに、
やさしい1日の始まりです。
松本莉緒



