2026/01/06 13:05 up
いやぁね、聞いてくださいよ…。
朝なんですけどね、ゴミ出しをしようと思って外に出たんですよ。えぇ。
そしたらね、ぴゅ〜…っと冷たい風が吹いてきて。
それが私の頬をスッ…となでていくんです。
あぁ、やだなぁ…なんか嫌な感じだなぁ…って思いながらね、道路を歩いていたんですよ。
そしたらね?信じてくれます…?
— 何も、ないんですよ。
段差も、石ころも、影ひとつない…
ただのアスファルトなんです。
それなのにね、私……
つまづいて、転んだんですよ。
その瞬間ね、スウ…っと私の背中に
イヤ〜な気配がしたんですけどね、
振り返っても、誰もいないんですよ。
あれはね……風でも“何か”でもなかったんです。
……考えてみたらね、
ただただ 老い なんですよ。
足が上がってないだけなんです。
あぁ……怖いなぁ……怖いなぁ……。
気づかないうちに近づいてくるんですよ、こういうのは……
ほんとに……“老い”ってやつは……。
୨୧ー やこ ー୨୧



