2025/10/24 20:10 up
夕方になると、外の光が少しだけオレンジに変わっていく。
カーテンの隙間からその光が入ってきて、
お部屋の空気が少しずつ“夜”に染まり始める瞬間がすごく好き。
昼間の喧騒が少し落ち着いて、
りるの体にも“ほっ”とする余韻が残る時間。
今日のおにいさまは、
最初からずっと落ち着いた声で話してくれる人で、
その声がなんだか心地よくて、
気づいたらりるの呼吸が自然とゆっくりになってた。
「りるちゃんって、話してると癒されるね」って言われて、
ふと目が合った瞬間、
それ以上の言葉はいらなかった。
そういう時の沈黙って、
不思議と、優しさでいっぱいになるんですよね。
おにいさまの指が、
りるの髪の毛に少しだけ触れた瞬間、
何も考えられなくなった。
触れるでもなく、撫でるでもなく、
“確かめる”みたいな優しい触れ方で、
その手の温度が髪を通して伝わってくる。
その一瞬で、心が溶けていくのが分かる。
会話の途中で、
おにいさまがふっと笑って「今日、来てよかった」って言ってくれた時、
りるの胸の奥で何かが“きゅっ”と鳴った。
その一言のために頑張ってる気がする。
照明を少し落とすと、
光が肌の輪郭を優しくなぞって、
鏡に映る自分の表情が、少し大人っぽく見えた。
昼間の“りる”とは違う顔。
夕方の空気がそうさせるのかもしれない。
この時間って、
体よりも心の方が敏感になるんです。
手を重ねるだけで、
相手の感情が伝わってくるような気がする。
りるは、そういう“何もしてないのに熱くなる瞬間”がいちばん好き。
音も言葉もいらない、
ただお互いの呼吸だけで満たされる時間。
夕方の静けさの中で、
おにいさまの瞳が少し潤んで見えた。
それが照明のせいなのか、感情のせいなのか分からないけど、
その瞬間、世界が二人きりになったように感じた。
りるはね、
“癒し”って言葉より、“ぬくもり”って言葉の方が好きです。
形には残らないけど、
ちゃんと心に触れるものだから。
今日もそんな時間を過ごせて、
りるは幸せでした 🩵
夜の匂いが少しずつ混ざり始める時間。
次のおにいさまにも、
ちゃんと優しい温度を届けられますように。
りる 🩵



