2026/01/14 09:54 up
そこは、創業以来、
半世紀以上続くサパークラブ…
途切れることなく続く生演奏…
一段高いステージの前には、
広々としたホール…
そのまわりを囲むように配置された、
ゆったりとしたソファ席…
パンドが奏でる素晴らしい曲に
身をまかせるかのように、
すべてが流れていくみたいでした。
スマートな物腰で
接客するホールスタッフ…
お酒とともに会話を楽しむ方々…
しなやかにダンスを踊るふたり…
煌びやかなセクシードレスで
華麗に登場するシンガー…
美しい夜の妖しい世界が
広がっていました。
こんなドラマのようなシーンには、
やはりマルガリータです。
無色のカクテルグラスに、
シェイカーによって
鮮やかな色がつけられた
瞬間のときめきは、
ドラマティックな夜のはじまりを
告げているようでした。
カクテルグラスを手にとり、一口…
柑橘系の酸味で少し和らいだテキーラが、
喉を優しく刺激します。
軽快なバンドの演奏に合わせ、
ダンスタイムです。
素敵にジルパを踊る
ダンサーを眺めながら、
なぜか踊っているつもりになって
ドキドキしている自分がいました。
曲想が変わるたびに照明が変化し、
今いるこの空間は、
ゆったりと静かに…
しっとりと艶やかに…
キラキラと躍動的に…
ゴージャスで華麗にと、
様相を変えていきます。
その雰囲気に導かれるままに、
夢のようなドラマのなかに
融け込んでいくようでした。
時の流れに身をまかせながら、
この時ばかりは
どんな色にでも染まれるような
錯覚を覚えました。
勧められるままに、
ステージにあがりました。
まわりの雰囲気のせいなのか、
歌手になったようでした。
場の雰囲気というのは、
ついつい、人をその気にさせる
魔法のようなものだと思いました。
拍手をいただいたときは、
きっとあふれんばかりの
笑顔だったのでしょう。
妖しい世界の誘惑と
マルガリータの小悪魔的な力で、
今宵はうたかたの夢を
みてしまいました。



