2025/12/22 06:42 up
最近、「江戸ミステリー図鑑」という
YouTube動画にハマっている。
(たぶん女性で見たことある人はいないと思う。)
江戸時代にあった習慣や慣例
現代人が勘違いしがちなことを
風刺画のアニメーションで
紹介してくれるチャンネルだ。
その中で出てきた
「妻は三歩後ろを歩く」という言葉。
どうしても男尊女卑の象徴みたいに語られがちやけど
この前見た動画で少し見え方が変わった。
それは上下関係の話じゃなくて
当時の生活環境や安全、役割分担から生まれた
かなり合理的な「配置」やったという視点。
江戸の町は暗くて道も荒く
危険は今よりずっと身近にあった。
前を歩く夫が異変に先に気づき
何かあれば盾になる。
三歩後ろという距離は
命を守るための間合いやった。
そこにあったのは
「偉い・偉くない」じゃなく
状況に応じたフォーメーション。
上下ではなく機能。
固定された支配関係というより、
その場を生き抜くための役割分担やったんやと思う。
この話、 女風の仕事にも少し似てる気がしている。
女風って
「男が主導で、女性が受け身」
みたいなイメージを持たれがちやけど、
実際はそんな単純な上下関係じゃない。
前に出るべき瞬間もあれば
一歩引いて待つほうがいい場面もある。
触れる側と感じる側が
常に固定されてるわけでもない。
安心をつくるために前に立つこともあれば
相手が安心できる距離まで
あえて下がることもある。
それは支配でも遠慮でもなく
その人、その時間に合わせた配置やと思ってる。
大事なのは 「誰が上か」じゃなくて
「今、どこに立つのが一番安全か」。
身体も心も含めて。
現代の価値観で見ると
距離感や役割分担は
すぐにラベルを貼られがちやけど
本当はもっと流動的で
状況に応じて変わるものやと思う。
三歩前か、三歩後ろか。
それを決めるのは
立場や性別や肩書きじゃなくて、
その人が今、何を必要としているか。
上下ではなくフォーメーション。
その感覚を忘れずにいたいなと
この仕事をしながら あらためて思った。
Eveki



