2025/12/25 07:01 up
オーバーシュートとは、
👉 生体反応が目標値や平衡点を一時的に超えてしまう現象のこと。
本来は「ちょうどいい状態(=恒常性)」に戻そうとしているのに、
行き過ぎてしまうのがポイント。
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① 神経生理学でのオーバーシュート(いちばん有名)
活動電位のオーバーシュート ⚡️
神経細胞の活動電位では、
• 安静時膜電位: 約 −70 mV
• 脱分極が進むと 0 mV を超える
• +30 mV前後まで一気に上がる
👉 この
0 mVを超えてプラス側に振り切れる部分
これが オーバーシュート。
なぜ起こる?
• Na⁺チャネルが一気に開く
• Na⁺が細胞内に大量流入
• 電位が「行き過ぎる」
つまり
制御より流入が勝っちゃう瞬間やね。
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② ホメオスタシスとオーバーシュート
体温・血圧・血糖値などでも見られる 👀
例:寒いところから暖かい場所へ
• 体温を上げようと血管拡張
• 一時的に体温が目標より高くなる
• その後、調整されて安定
👉 これもオーバーシュート
生体調節は「微調整」より「まず大きく動く」
だから起こる現象。
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③ 筋・運動生理学でも使われる
• 反射運動
• 姿勢制御
• 力発揮の初期
目標の力より
最初に強く出過ぎる → 微調整
これもオーバーシュート。
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④ ひとことで言うと
「止めたいところを一瞬通り越す現象」
ブレーキ踏んだのに
ちょっと前に出ちゃう 🚗💨
そんなイメージ。
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まとめ 📝
• オーバーシュート = 制御の行き過ぎ
• 活動電位では 膜電位が0mVを超える現象
• ホメオスタシス調節の副産物
• 異常ではなく、生体の正常な特性
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