2025/12/19 11:02 up
みなさん知ってますか?
「指が勝手に曲がって伸びなくなる病気」
「最近、手のひらにしこりができてきた」
「薬指や小指が、なんだか伸ばしにくい」
こんな症状、実はデュピュイトラン拘縮かもしれません。
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デュピュイトラン拘縮ってなに?
デュピュイトラン拘縮とは、
手のひらの中にある“手掌腱膜”が硬く縮んでしまう病気です。
この腱膜が厚く・硬くなることで、
指が少しずつ曲がったまま伸びなくなるのが特徴です。
特に多いのは
👉 薬指・小指
そして、痛みがほとんどないため、
「気づいたら進行していた」というケースも少なくありません。
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こんな経過をたどります
• 手のひらに小さなしこりができる
• しこりがひも状に指へ伸びる
• 指が徐々に曲がる
• 最終的に、手を机にぺたっとつけられない
日常生活では
ボタン留め・手袋・洗顔動作などが
やりづらくなってきます。
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なりやすい人の特徴
デュピュイトラン拘縮は、
• 中高年の男性に多い
• 両手に起こることもある
また、
• 家族に同じ病気の人がいる
• 糖尿病
• 喫煙・アルコール習慣
こうした背景がある方は、
発症しやすいといわれています。
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原因は?
はっきりとした原因はまだわかっていませんが、
手掌腱膜で
コラーゲンが過剰に増え、線維化が起こる
ことが関係していると考えられています。
医療的には
👉 筋膜の線維化・拘縮
として理解されます。
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治療はどうするの?
症状が軽い場合は、
経過観察となることも多いです。
しかし、
指の曲がりが強くなってきた場合は
• コラゲナーゼ注射
• 手術(腱膜切除)
などが検討されます。
治療後はリハビリも重要です。
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鍼灸の視点から見ると
鍼灸の臨床では、
• 筋膜の柔軟性低下
• 局所循環不良
• 長期の緊張・負担
といった視点で、
手部〜前腕の組織環境を整えるケアが重要になります。
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まとめ
✔ 痛みは少ない
✔ 指が曲がって伸びにくくなる
✔ 進行性の疾患
✔ 早めの気づきが大切
「年のせいかな?」で済ませず、
気になる変化があれば、早めに専門家へ相談しましょう。
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続



