2025/11/28 19:33 up
聴覚は、
➡️ 空気の振動(音)を“電気信号”に変えて脳に伝える感覚 のこと。
ポイントはこの3つ!
1. 音は「空気の振動」
2. その振動が耳の構造を通して
→ 機械的な振動 → 液体の波動 → 神経の電気信号 に変換される
3. その信号が
→ 脳の側頭葉(一次聴覚野)で “音として認識される”
つまり聴覚とは、
耳の構造が「物理的な振動」を「電気的な神経活動」に変える超精密なしくみ!
🔵 【1. 外耳(がいじ)】
◆構造
• 耳介(じかい)
• 外耳道(がいじどう)
◆生理学的な役割
① 音を“集める”
耳介の形はパラボラアンテナのように
空気中の音(空気振動)を集めて、外耳道に導く。
② 音の方向を判断しやすくする
耳介は左右で形がわずかに違うため、
前後・上下の音の方向を脳が判断しやすくなる。
③ 音を“増強”する
外耳道は約2.5cmの管で、
特に2~4kHzの音を増強する共鳴効果がある。
→ 人の会話の音域が強調される!
⸻
🔵 【2. 鼓膜(こまく)】
◆構造
外耳道の奥にある薄い膜。
外側:外耳に面する皮膚
内側:中耳に面する粘膜
(真ん中は線維層)
◆生理学的な役割
① 音の“振動板”
外耳から来た空気の振動を受けて
鼓膜が揺れる(振動する)
② 振動を中耳へ伝える入口
鼓膜はツチ骨の柄(ハンマーの柄)とつながっていて、
鼓膜の動きがそのまま中耳の耳小骨に伝わる。
⸻
🔵 【3. 中耳(ちゅうじ)】
◆構造
• 耳小骨:ツチ骨 → キヌタ骨 → アブミ骨
• 耳管(じかん):中耳と鼻咽腔をつなぐ
• 鼓室
◆生理学的な役割
① 振動を“テコで増幅”
耳小骨はレバーのように動き、
鼓膜の大きな振動 → アブミ骨の小さく強い振動
へ変換する。
👉 結果、
音のエネルギーは30倍近く増幅される。
(これを「音圧変換機構」と呼ぶ)
② 中耳の圧を調整(耳管)
耳管が開くことで、
中耳の圧と外の気圧を同じにする。
(飛行機で耳がパカッとなるやつ)
③ 内耳を水の世界へスムーズに伝える
空気の振動を“液体の世界(内耳)”に効率よく伝えるために、中耳の増幅は必須。
→ 中耳が壊れると伝音難聴が起こる。
⸻
🔵 【4. 内耳(ないじ)】
◆構造
• 蝸牛(かぎゅう)…聴覚の中枢部分
• 内部は外リンパ液・内リンパ液が満たされている
• 基底膜
• コルチ器(有毛細胞)
• 耳小骨の先端は卵円窓に接している
◆生理学的な役割
① アブミ骨からの振動が液体に伝わる
アブミ骨が卵円窓を押す →
蝸牛の液体(外リンパ)が揺れる。
② 基底膜が周波数ごとに“振動場所”を変える
蝸牛の基底膜は
• 入り口(基部)=高音が振動
• 奥(頂部) =低音が振動
という**周波数分解機能(場所コード)**を持つ。
👉 どこが揺れたかで“音の高さ”がわかる。
③ コルチ器の有毛細胞が電気信号へ変換
基底膜が揺れる →
上に乗っている**有毛細胞の毛(ステレオシリア)**が曲がる
→ イオンチャネルが開き、電気信号が発生!
④ 聴神経へ送られ、脳で音として認識
有毛細胞 → 聴神経 → 脳幹 → 内側膝状体 → 聴覚野
という経路で電気信号が伝わり、
“音”として認識される。
⸻
🔥 最終まとめ(外耳→中耳→内耳の流れ)
1. 外耳:音を集める/共鳴させる
2. 鼓膜:空気の振動を膜の振動に変える
3. 中耳:耳小骨で振動を増幅して内耳へ
4. 内耳:振動→液体→基底膜→有毛細胞→電気信号化
(ここで“音として脳に送られる”)



