2026/01/07 00:13 up
・何故か乗り物が“電車”な仮面ライダー(バイクにも乗るが)。
これは子供がバイクに乗れないた為、より身近に感じる乗り物が選ばれたからである。
又、電車である必然性(敵がバイクで追えない場所にいる)、フォームごとの差別化(能力だけでなく人格も変わる)、多種の玩具を売りたいスポンサーへの配慮(平等に魅力的な個性)等の理由で「昔話」がモチーフとなっている。
桃鉄の影響は定かではない。
・作風はコメディ色が強めで、キャラクター達の愉快なやり取りが楽しい作品。
この明るさが子供達に受けた様で、第二期平成ライダーシリーズは第一期に比べ明るい作風になっている。
その為、第二期の原点ともなった作品と言えます。
だが、次作の『仮面ライダーキバ』がシリアス昼ドラをやりながらコメディを挟むのと対照的に、全体的にギャグに満ちている中でシリアスな場面や辛い設定も多く挟まれる。
又、時間の概念を扱っている為、話の細部まで理解するには大人でも頭を使う。
・キーワードは『記憶こそが時間』である。
・本作の特徴として味方に怪人がおり、彼らがライダーに憑依する事でフォームチェンジを行うと言う設定を持つ。
この為、変身者は一人の人間だが、憑く怪人によって声や戦闘スタイルが変化してくると言う特殊なライダーになった。
こちらの設定の使い易さからか、第二期では相棒ポジションに当たる人物がいる事が多い。
・放送された2007年のニチアサキッズタイムは『ゲキレンジャー』に電王に『プリキュア5』と、実にカラフルな時間帯となった。
ヒーローショー等で二者または三者が共演した時はそれはもう実にカラフルであった。
・分かりやすく濃いキャラクター、又、味方怪人の声を人気声優が担当した事もあって、チビッ子や特撮ファンのみならずアニオタ層や若い女性層にも人気を博した。
その結果、仮面ライダーシリーズとして初めてアニメイト等にも進出し、『イマジンあにめ』等のグッズを展開、関連イベントも多く開催された。
又、仮面ライダーにおける『クレヨンしんちゃん』とのコラボも最初に実現させ、『仮面ライダーしん王』が生まれフィギュアも発売された。
・放送終了後もその人気は衰えず、設定の使い勝手の良さも相まって、劇場版複数製作を最初におこなった。
映画作りには終わりが見えないかと思われたが、後にその座を『スーパーヒーロー大戦』に譲る様になった。
しかし、それ以降もクロスオーバー作品では電王が物語の中心として描かれる事が多い事から、本作が放送終了から10年以上経った現在でも高い人気を誇っている事が見て取れる。
・『仮面ライダーゴースト』が放送されていた2015年後期~2016年を除いて、令和以降もほぼ毎年なんらかの形で映像作品に顔を出していると言えば、その客演頻度の高さを窺えるだろう。
何せメインのタロスズはスーツの為に見た目の変化がなく、CVも声優である事で変化が少ないと言う性質上、再出演にとってこれ程お誂え向きのキャラクターはないだろう。
・明るい作風に濃いキャラクター、人気声優の起用や劇場版における他の仮面ライダー作品とのクロスオーバー等、本作が以降の仮面ライダーシリーズに与えた影響は大きい。
三条陸氏も、本作の明瞭な2話完結や『仮面ライダーディケイド』の決め台詞について、第二期平成ライダーシリーズ第1作『仮面ライダーW』を作る上で参考にした事を書籍『「仮面ライダー」超解析』にて明かしている。
それ故に、本作は仮面ライダーシリーズの歴史における最大の転換点であり、本作を抜きにして仮面ライダーを語る事は出来ないと思います。
・一方で、仮面ライダー作品としては毛色がやや特殊な作風の上、一時期のゴリ押しとも取れる新作の多さもあってか、本作からの(あるいは本作のみを推す)ファンと、従来のファンで対立が起こる事もあった。
又、TV本編終了後の展開が多かった影響で「電王はTV本編時期だけ」・「電王はさらばまで」・「超・電王も好き」等、本作のファン層も一枚岩でなかったりする。
しかし、続編展開がひと段落し、その後の時間の流れによって電王も又「過去作」の一部になっていった事で、シリーズファンの間でも作品自体の完成度を改めて評価する動きも出てきている。
・2021年11月のNHK『発表!全仮面ライダー大投票』では、作品部門・仮面ライダー(キャラクター)部門その両方で見事1位を獲得(2位は『仮面ライダーW』)。
これにより、放送開始から18年近く経っても衰えない本作の人気の根強さが証明される事となった。
そうしたこともあってか、2022年にはモチーフが共通する放送開始前の『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』とのコラボ動画も公開された。
今や『仮面ライダー電王』は、名実共に『仮面ライダーの中の仮面ライダー』と言えると思います(個人的見解)。
いかがでしょうか、興味を持って頂けたら是非ご視聴下さい😇



