2025/12/27 21:13 up
・当時流行していた『忍たま乱太郎』・『ニンジャタートルズ』にちなんで忍者をモチーフとした、シリーズ初の和風戦隊。
忍者モチーフの戦隊は後年にも『ハリケンジャー』・『ニンニンジャー』といった作品が作られているが、それらが純和風・時代劇的なイメージであるのに対し、本作は和洋折衷とでも言うべきスタイルになっており、和風でありながらアメリカンでもあるという独特な雰囲気を醸し出している。
メンバーの私服はストリートファッションで揃えたカジュアルな装いだし、城の様な拠点を構えている訳でもなく、猫の様な意匠のバスで全国を行脚しながらクレープ屋を営んでいる。
・エンディングテーマは、当時の特撮としては珍しいラップ調のものであった。
・戦闘シーンになると、
剣で切ればZUBAAAAAAN!!
蹴り飛ばせば
BAGOOOOOOON!!
とアメコミそのままの擬音(いわゆるオノマトペ)が画面を踊る。
しかし、それをやっているのは忍者と妖怪なのだ。
異質な印象を受けるかも知れないが、無国籍風のナンセンスな面白味を堪能する事が出来るだろう。
・忍者モチーフばかりが目立っているがシナリオが「第1部」と「第2部」に分かれている革新的な要素も含む実験作的側面もある。
第1部はギャグ色が強めだったが、第25話から始まった第2部『青春激闘編』は打って変わって全体的にシリアス色が強くなった。
尚、二部構成は『王様戦隊』で再び導入されるまではシリーズでは長らく本作のみの特色となっていた。
・エピソード数は全53話であり、歴代スーパー戦隊の放送回数の多さでは総合3位に入る(1位はゴレンジャー、2位はチェンジマン)。
・敵対する妖怪達は「長い年月を生きるうちに、次第に現代的な姿に変わっていった」と言う設定になっており、時にシュールに、時にトラウマになる様な味のあるデザインをしている。
特に42話から44話にかけて登場するダラダラにカクレンジャーが取り込まれる一連のシーンは子供なら確実に大泣きする事間違いなし。
よく妖怪は子供を攫う手段を使う。
その攫い方はトラウマになる物が多い。
主なトラウマシーンとして、
・ヌッペフホフに顔盗まれてのっぺらぼうになった人
・ロクロクビの正体
・石になる子供達
・クリスマス回のムカデのプレゼント
・容赦なく爆殺されるザシキワラシ
・迫り来るダラダラ
等がある。
・サスケやサイゾウ等の名前は主に講談などでお馴染みの忍者から取られているが、「妖怪退治の旅」と言う事で、5人のキャラクターは西遊記が裏モチーフとなっている。
そして、ストーリー展開も西遊記の様になっている。
・和洋折衷のナンセンスな世界観を持っている事からも分かる様に、本作は当時としてはかなり積極的にギャグ描写を盛り込んだ戦隊でもあり、リアルタイムで観ていた多くの視聴者の腹筋を崩壊させた。
又、その駄洒落みたいなタイトルも方々からネタにされた。
本作から2年後に放送されたあの戦隊の影に隠れがちだが、「笑える戦隊モノ」と言うと今でも本作を思い出すと言う特撮ファンも少なくないと思われる。
・オープニングとエンディングはハイセンスでシュールだが、挿入歌は打って変わって、燃え系が多いのも特徴。
・シリーズで初めて、レッド以外のメンバーがリーダーになった作品として有名。
・ロボットは合体せず個別に人型形態で戦え、敏捷性に優れた分身体を呼び出す事も可能。
又、自我を持っていて自律行動が出来る。
・『ジュウレンジャー』や『ダイレンジャー』から連なるファンタジー系の作風を継承しつつ、独自の路線を追求したちょっと異色な作品。
・『47戦隊×47都道府県』では熊本県を担当。
1号ロボである無敵将軍の見た目が日本の城をモチーフとしており、日本の城繋がりで県内に日本三名城の1つ、熊本城がある事からと思われる。
いかがでしょうか、興味を持って頂けたら是非ご視聴下さい😇



