2025/12/22 20:18 up
表面的には様々な業種に進出している複合企業だが、裏ではオルフェノクを半ば強引に束ね、組織を形成している。
オルフェノクの滅びを回避する方法を探しており、その可能性を持つ『オルフェノクの王』を守護する為の3本のベルトを開発した。
他作品では『鴻上ファウンデーション』と共に「日本三大何をやっているのかよく分からない会社」として名前が登場。
⑥雑学・トリビア・余談
・前作の『仮面ライダー龍騎』に続き、当時としてはデザインから異色とされたライダー。
本作と同じく白倉伸一郎プロデューサーが手掛けた『仮面ライダーアギト』の第47話~第51話(最終回)でも少し触れられた「異種族との共存」と「夢」をテーマに、「人が人として生き、人として死んでいく物語」を描く。
脚本は井上敏樹が担当し、何と全話執筆と言う偉業を成し遂げた。
・ストーリー的には人間・怪人の双方を巻き込んだ変身ベルトの奪い合いや、変身者の複雑な交代劇、裏切り・欺き・すれ違い等といった愛憎劇が特徴。
特に、変身者に関しては主人公が主役ライダー以外のライダーに変身したり、敵が主役ライダーに変身したりといった、通常のヒーロー物ではあまり見られない事態が頻繁に発生する。
前作『仮面ライダー龍騎』はシリアス展開の中でもそれなりにコミカルな場面を挿入していたのに対し、こちらはギャグ描写は皆無と言う程ではないものの、かなり少ない。
平成1期恒例の夏のギャグ回もなく、ダークで重い雰囲気を最初から最後まで一貫している。
・本来のターゲットである幼年層には重めの鬱展開も多く、仮面ライダーシリーズ全体を通して賛否両論の激しい作品の一つである。
又、最大の特徴として、今作では敵側の背景にも大きく触れており、敵怪人側の主人公と言うのも存在する。
今作に至るまでは、敵組織・怪人の戦う背景や過去などの描写はほとんど無いか、あっても単発回で時々取り上げられる位だったが、今作を切っ掛けに怪人サイドも本格的に描かれる事が増えていった。
・スタイリッシュなアクションやギリシャ記号をモチーフにしたライダー、及び怪人・オルフェノクのデザインには定評があり、主役ライダーの変身ベルト「DXファイズドライバー」は2010年に「DXダブルドライバー」に抜かれるまでの約7年間、平成ライダー史上最高の売り上げを維持した。
・劇場版の興行収入も2009年の『劇場版 仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー』に抜かれるまで歴代1位を誇った。
・2023年5月5日にはテレビシリーズの続編を描くVシネクスト作品『仮面ライダー555 20th パラダイス・リゲインド』の制作が発表。
2024年2月に公開された。
・初期の企画段階では『GO5号』という番組名が挙がっていた。『GO5号』は仮面ライダーXの没案でもある。
他にも818(ヤイバ)、819(バイク)、203(フレア)、213(ファイズ)等が挙がっており、結果として213が選ばれる事になったが、ファイブの複数形っぽく「ファイズ」の方がカッコ良いと言う事で現在の名前に決定した。
ちなみに没となった213は一文字変えて913(カイザ)として使われた。
・本作に登場するライダーは夜になると光り輝く事から、『宇宙刑事』シリーズのリメイクとネット上で噂されているが、スタッフはこれを否定している。
・アニメ・実写映画監督の庵野秀明氏は本作の大ファン。
妻の安野モヨコ氏のエッセイ漫画『監督不行届』では、ファイズギアで童心に帰って遊ぶ微笑ましいエピソードが語られている。
更に、監督作品『シン・ゴジラ』ではヤシオリ作戦で使用された血液凝固剤の製造会社の一つに「スマートブレイン」および原材料として「フォトンブラッド水和物」・「デルタ-333」が登場(作中では一瞬映る程度であくまでイースターエッグ扱い)し、『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』では宇宙服の背番号に「913」「333」が登場する等、本作のオマージュを多く組み込んでいる。
いかがでしょうか、興味を持って頂けたら是非ご視聴下さい😇



