2025/12/15 19:33 up
『仮面ライダー龍騎』に登場する鏡の世界『ミラーワールド』に棲息する怪物達の総称である。
本作に於ける『怪人』。
元々は神崎兄妹が幼少期に「自分達を守って欲しい」と言う願いを込めて絵に描いた存在。
基本的に『ミラーワールド』の中にいるが、餌となる人間を求めて現実世界に出て来る事もある。
『コアミラー』から出現する個体も存在する。
一度目を付けた獲物を執拗に付け狙う性質を持ち、例えその場は逃げられたとしてもその後も『ミラーワールド』からしつこく追って来る為、普通の人間ではまずどうにもならない。
又、ライダーがミラーワールドで戦う為にはミラーモンスターの力が必要。
その力を得る手段として『契約-CONTRACT-』のアドベントカードが各ライダーに最低一枚ずつデッキに入っている。
⑤雑学・トリビア・余談
・昭和・平成を含め、歴代初である『仮面ライダー対仮面ライダー』を物語の主軸とした作品。
・そのコンセプトから、当時としては歴代で最も多くの『仮面ライダー』が登場する(ライダーの種類としては『響鬼』や『鎧武』、『ギーツ』にて更新された)。
・作風は基本が殺し合いであり、従来の様な「仲違い」や「ショッカーライダー」とは違いデスゲーム又は蠱毒の様なライダーバトルが展開される。
・全体的に非常にシリアスかつ暗鬱な構成となっており、単純な善対悪ではなく、善対善や悪対悪等の複雑なぶつかり合いもある。
前作『アギト』や前々作『クウガ』と同様に、どう考えてもお子様には解りにくいストーリーである。
と言うか全体的に重めである平成1期の中でも特に重たいストーリーで、終盤の内容に衝撃を受けた視聴者も多いハズ。
もちろんシリアス一辺倒の展開ではなく、コメディ要素も至る所に挿入され、ギャグシーンでは大いに笑わせてくれる。
第29話・第30話は平成1期ライダー恒例である夏のギャグ回になっている。
普通に人がミラーモンスターに襲われて食い殺されているが(苦笑)。
・本作の特徴として、当時流行していたカードバトルを取り入れたカードデッキシステムである。
変身ベルトの『Vバックル』はカードデッキであり、ここから使用するカードを引き出す。
剣や槍等の斬撃武器を召喚する『ソードベント』、盾や『仮面ライダーガイ(笑)』等の防具を召喚する『ガードベント』、必殺技を発動する『ファイナルベント』等、様々な事にカードを用いた戦闘スタイルとなっている。
又、2号ライダーの強化フォームの御披露目が主役ライダーの最終形態より早い稀有な作品でもある。
・主題歌は松本梨香氏の歌う『Alive A life』で、本作から主題歌発売会社がavexに変更されている。
・映画としては『最終回、先行映画化』という衝撃的なキャッチコピーで『劇場版 仮面ライダー龍騎 EPISODE FINAL』(実際はTVシリーズとは異なるパラレルワールドの最終回であったが)。
TVスペシャル(特番)としては『仮面ライダー龍騎スペシャル 13 RIDERS』と、その漫画化作品の『仮面ライダー龍騎 13 RIDERS THE COMIC』。
ハイパーバトルビデオとしては『龍騎vs仮面ライダーアギト』。
小説としては『HERO SAGA MASKED RIDER RYUKI EDITION -アドベントカレンダー-』・『-IFの世界-』・『小説 仮面ライダー龍騎』。
2019年には『仮面ライダージオウ』のスピンオフとして、本作の後日談的外伝となる『RIDER TIME 龍騎』。
と言った派生作品が製作・公開され、2022年には放送20周年を記念して、『ギーツ』と『仮面ライダーリバイス』のクロスオーバー映画作品『仮面ライダーギーツ×リバイス MOVIEバトルロワイヤル』に客演した。
・従来のライダーファンの間では「どうしてライダー同士で戦わなくちゃいけないんだ!?」と言う、著名人も巻き込んでの賛否両論が起こった。
実際、『仮面ライダー1号』事本郷猛役でお馴染みの藤岡弘、氏や『仮面ライダーV3』事風見志郎役で知られる宮内洋氏も、この設定には難色を示している。
新聞等の投書でも本作に関する意見を述べた保護者の意見が掲載されたという話も有名。
・一方で『仮面ライダークウガ』や『未来戦隊タイムレンジャー』から続くイケメン特撮ヒーロー人気の下地を活かし、母親人気を獲得しワイドショー等でも取り上げられた。
子供より大人の方が『龍騎』に没頭している(実際、子供には難解な面もあるか)と言う家庭もあったとの話もある。
・この作風が受けた為か、この作品以後はデザインや設定に「ライダーらしくない」ものが増え今日に至っている。
特に「変身」が人工的なアイテムによってなされる「装着」になった事は間違いなく本作の影響である。
かつてシリーズで異色作だった作品は、今日のシリーズのベースとして定着した。
・玩具売上は前作『アギト』を大きく上回る数値を記録。
これは平成第一期では最高クラスの記録で、2009年に『仮面ライダーディケイド』と『仮面ライダーW』を合算した売り上げに抜かされるまでトップだった。



