〜『今年ワースト1位』と酷評が相次ぐ細田守監督作品『果てしなきスカーレット』〜❷ - エリカ 2025年12月12日の写メ日記

②ノイズの塊


先述した通り、この作品唯一の現代人（未来人？）が看護師である聖(ひじり)だ。

死者の国は時間と空間を超越すると言う設定があるにも関わらず、この作品で出てくる現代人は本当に彼一人だけだ。

後はスカーレットの関係者ばっかり。

彼は登場当初、「俺は死んでないから元の世界に帰らないと」と言い続ける。

これを聞いた以上、彼の目的は『元の世界に帰る事』だと思ってしまうが、なんと彼はずっとスカーレットに着いて来る事だけ。

なんなら、元の世界に帰ると言う目的については言及されないのでスカーレットの従者の様な立ち位置になっている。

スカーレットの目的は『復讐を果たす事』だが聖はスカーレットに対して殺すなとしつこく言及する。

おそらく、自分は看護師だから傷ついてるスカーレットを放っておけないみたいな信条で動いているのだろうが、それにしても邪魔すぎる（笑）。

スカーレットを◯そうとした人物を治療したり、仇をとろうとするスカーレットを止めたり、あくまで戦わずに話し合うスタンスであるのに終盤に彼は普通に敵を殺害する（笑）。

まあ、スカーレットがピンチだったからと言う理由はあるのだが、その前にもその後にも散々スカーレットは死にかけるのにそういう時には戦わないので意味不明（白目）。

後、言う事が薄っぺらすぎる。

台詞のセンスがシンプルに無い。

看護師になった理由が「ボロ雑巾みたいに働いてる看護師を見て、俺もやってみてぇ！ってなった」って舐め過ぎている（リアルガチで）。

看護師への解像度が低過ぎる。

更に言えば、「死には慣れたくない」的な事を言うのだが、終盤ありえない位に人が死んで逝く場面で平然としながら歩いてるのはある意味で面白かった（笑）。

これは全編に対して言えるが、細田守監督は看護師を回復術師（ヒーラー）となにか勘違いしてるのではないだろうか？

感情移入も出来なければ意味不明行動連発、全編浮きまくりの現代人の代表。

スカーレットを導き、正す者として与えられた役割を全うさせたつもりだろうが、ノイズの塊と化してしまった（酷過ぎる）。


③謎の地獄ダンス


全編観てもダンスである必要性全く分からず。

制作サイドも理由なんて無さそう。

なんなら劇中の歌のクオリティまで低い。

要らない。

これ以上説明不要（リアルガチで）。