2025/11/30 21:13 up
エリンはライリーに起こった事をサラに話しました。
母親の若返りや血液の熱反応をその目で見ているサラはエリンの話を信じます。
サラは保安官に教会の調査を依頼しますが、保安官は波風立てずにやっているにも関わらず彼の信仰を理由にベヴァリー達にテロリスト扱いされている為、教会の調査は難しいと断りました。
そして、復活徹夜祭が始まります。
復活徹夜祭で教会に集まった多くの人々の前で司祭は自分の正体を明かし、スタージを使って死から甦る奇跡を皆に見せます。
『天使』も姿を現しました。
司祭は皆に毒物入りの飲料を配って、永遠の命を手に入れる様に促します。
毒物を飲んだ者が次々に倒れますが、皆すぐに息を吹き返しました。
しかし、吸血鬼となった彼らは血を欲して周囲の人間を襲い始めます。
阿鼻叫喚となった教会から、エリンやサラたちは逃げ出しました。
ベヴァリーは、司祭から閉めておく様に言われた教会の扉を開ける事にします。
福音を広める為に。
とんでもない復活徹夜祭となりました。
たぶん皆、配られた飲み物か特別な祭りに奇跡パワーがあると認識してると思うのですが、実際はもっと前から種は撒かれていた訳で、その事に気付いてないでしょう。
アリが父親の制止を振り切って毒物を飲んでしまうシーンは切なかったです。
親がイスラム教でもアリにはアリの信仰の自由があり、それを尊重する事は大切ですが、目の前でこんな危険で奇怪な事が行われていたら親としては到底認められませんよね。
息子を必死に止める保安官に対して、狂信者と化したリーザの両親が娘に毒物を飲ませようとしているのが恐ろしかったです。
司祭が教会の扉を閉じておきたかったのは、ミサに来た事がなくて『天使』の血を摂取した事がない人が襲われない様にする為だと思われます。
それなのに、べヴァリーはこの奇跡を世に広め、受け入れない者や異教徒・不信心者・(ベヴァリー目線の)罪人等を「神に選ばれなかった者」として排除する為に扉を開いたのでしょうか?
もう、ベヴァリーが全ての元凶と言っても過言ではない位にムカつく人で、彼女自身がテロリストになってるんですよね。
9.11のテロを起こしたのはイスラム原理主義の過激派ですが、ベヴァリーは彼らと信仰する宗教が違うだけで、思想の根本は変わらない様に見えました。
ベヴァリーはとにかく聖書の暗記量が凄まじくて、司祭にすらも「聖書にはこうある」って教えれる程にすぐに引用できちゃう人なんですが、自分に都合の良い様に解釈したり、出来事を歪曲して聖書に当てはめ、「全て聖書に書いてある」事にするんです。
恐ろしい女性ですよ。
こういう人は普通に存在しますよね(個人的見解)。
宗教に限らず、思想が先鋭化して狂信的になってる人って、教義も道理も理屈も全部自分達に都合の良い様に捻じ曲げて解釈して利用し、自分は正しいと譲らないんです。
ベヴァリーは決して、宗教に溺れた人を体現しただけではない存在だと思いました。
吸血鬼化した信者は教会を出て、血を求めて『天使』と共に島中で人を襲います。
子供であるリーザとウォーレンをカヌーで逃がし、エリン達は島に残って数分でも時を稼ぐ為に戦う事にします。
吸血鬼が本土へ渡ってしまうのを少しでも遅らせ、世界を、見ず知らずの人を数分でも守る為の戦いです。
一方、ベヴァリーは島中の家を燃やし始め、教会を方舟と称してそこに島民を集めます。
ベヴァリーは救う者を選別して本土へ渡ろうと司祭に進言しますが、司祭は自分の行いが間違いだったと認めて彼女と意見を違えました。
サラは不死の血を摂取する事を拒否して死亡し、エリン達に船と教会を燃やされた島民は逃げ場を完全に失い、島にいた全員が朝陽に焼かれて死亡しました。
エリンに翼をボロボロに傷付けられた『天使』は上手く飛ぶ事が出来ず日の出から逃げきれずに消滅。



