2025/11/30 18:13 up
ライリーが島に帰って来たのと時を同じくして、巡礼先で病気にかかったと言うプルーイット司祭の代役を務めにポール神父がやって来ます。
ポール神父が来てから、次々と奇跡が起こりました。
車椅子の少女・リーザが歩ける様になったり、住民の体の不調が治ったり、サラの母・ミルドレッドの認知症が回復して肉体も若返ったり。
ポール神父の奇跡のおかげで教会を訪れる人が溢れ返る様になりました。
保安官の息子でイスラム教徒の少年・アリも奇跡を起こすキリスト教に興味を持ち始め、父に逆らってミサに参加する様になります。
奇跡が起こる一方で、不可解な事も起こっていました。
嵐の翌日に大量の猫の死体が浜辺に打ち上げられていたり、立て続けに行方不明者が出たり、妊娠していたエリンが流産の自覚もないのに胎児を失っていたり。
医者であるサラは不可解な現象を見せるエリンやミルドレッドの血液検査を行いました。
すると、採取した血液の一部が日の光で燃えたのです。
これらの不可解な現象に気付いたのは極少数の住民だけでした。
実は、ポール神父は秘密を抱えていました。
彼はプルーイット司祭の代わりで来た訳ではありませんでした。
実はポール神父はプルーイット司祭本人だったのです。
認知症の症状がある身で巡礼の旅に出たプルーイット司祭はグループとはぐれ、一人、激しい砂嵐の中を彷徨い歩いていました。
砂漠に埋もれていた古代遺跡の様な洞窟へと入り、真っ暗闇の中、巨大な蝙蝠のような翼を持った『天使』と出会ったのです。
『天使』は司祭の首に食らいついて血を貪った後、恐怖の中で祈りの言葉を口にする司祭に自らの血を飲ませました。
『天使』の血を飲んだ司祭は、何十歳も若返った姿になっていたのです。
若返った司祭は大きな木箱に『天使』を入れて島に連れて帰り、ポール神父と名乗りました。
そして、聖体拝領のワインに『天使』の血を混ぜてミサの参加者達に飲ませていたのです。
住民たちは知らないうちに『天使』の血を摂取していたのです。
人々の不調が治ったのも、リーザの足が治ったのも、ミルドレッドが若返ったのも、『天使』の血の影響だったのです。
腰痛が治った程度の話だけなら大騒ぎにはならないでしょうが、損傷により歩けなかったはずの足が治っただとか、明らかに若返っている等の通常では有り得ない現象を目の当たりにしては、カトリック信者じゃなくても『奇跡』だと思ってしまいますよね。
イスラム教徒のアリが惹かれるのもしょうがないと思います。
サラが感染症の線で考察していたので科学的な理論で説明付くのかなと一瞬期待したのですが、最終的にはやはり現代科学を超越した現象ぽかったですね。
プルーイット司祭が奇跡の血を持つ『天使』を島に連れて来たのは、とても個人的な理由からでした。
司祭は若い頃、夫がいたミルドレッドと肉体関係を持ち、その結果生まれたのがサラだったのです。
司祭もミルドレッドもその事をサラには秘密にしていました。
司祭は、老いて認知症に苦しむミルドレッドと愛しい我が子サラの為『天使』を連れて来たのです。
司祭は幼い頃に姉をポリオで亡くしていて、その時の恐怖から死を恐れていました。
愛する者を死から救いたいと言うより、司祭自身が愛する者を喪う事を恐れていたんじゃないでしょうか。
又はセカンドチャンスが欲しかったとも言っています。
自分が父親である事を告げられずに年老いた司祭は、サラとミルドレッドと共に家族として暮らす人生を願ったのでしょう。
それにしても、『天使』の血を飲んで若返る人と若返らない人がいるのは何でなんでしょう。
後期高齢者ぐらいまで老いないとダメなんですかね。
もしくは認知症の有無が関係してるのかな?
ミルドレッド以外誰もポールが若かりし頃のプルーイットと顔が同じだと気付かなかったのもちょっと不思議でした。
同年代の人が他にいなかったんですかね。
私は聖書を隅々まで読んだ事はないですし、信仰している宗教も特にないのですが、ポール神父の講話(って言うんですかね?説教?)は聞いていて凄く心惹かれました。
とてつもない熱量が伝わって来て、一種の魅力的なプレゼンな様なものに見えたんですよね。
時に歌っている様なリズムがあり、絶妙なタイミングで机を叩いて鼓舞したり、コール&レスポンスみたいなノリもありませんでした。
関心を引くのが巧みでした。
ただ、話の内容は全く頭に入ってこなかったんですけど(笑)。
私は聖書のお話を理解出来ないみたいです(笑)。
カラフルな誇張って何ですか。
リズムや音色や抑揚には間違いなく惹き込まれましたが、信仰心がないという点で、ライリーがちょっと距離を置いてるような反応をしちゃう心情にもめっちゃ共感しちゃうシーンでした。



