2025/11/24 17:04 up
2022年12月に配信、販売されたホラーマンガ。
朝日新聞社刊。
ホラーマンガの奇才・伊藤潤二先生の新作。
Web漫画サイト『ソノラマプラス』にて配信された作品。
以前刊行された『幻怪地帯』とは内容等繋がりのない中短編がメインだが、一本だけ27年ぶりに描かれた名作『怪奇ひきずり兄弟』の新作(続編)も収録されています。
今回はこの作品を語りたいと思います☺️
①あらすじ
『塵埃の魔王』
とある地方の温泉街。
バブル期に乱立したホテルや旅館は次々倒産して廃墟と化し、街はすっかり寂れていた。
優一少年はそんな温泉街から少し離れた山の上にある「汐曽根旅館」の一人息子。
旅館はずっと昔に廃業し、父親の大介と二人の家政婦と一緒に暮らしていた。
大介の祖父・七蔵が遺したこの旅館を守る事に固執する大介は病的なまでに埃を嫌い、二人の家政婦に使われなくなった旅館の掃除を一日中させている。
家族に構ってもらえない優一は廃墟散策位しかやる事がないのだが、父親である大介はそれを激しく嫌い、
「温泉街には塵埃から生まれた滅びの魔王がおり、そのせいでホテル群は潰れた」
「廃墟遊びはやめろ。不吉な埃を持ち込むな」
と叱責する。
しかし優一は知っていた。
埃は廃墟から持ち込まれたのではなく、立ち入りを禁じられたこの旅館の3階から流れ込んで来ているのだと……と言うのが導入部分。



