2025/11/23 18:11 up
妄想の果てしなく膨らむ男の話です。
なんとなく恐いんだけど、それ以上に全然内容が頭に入ってきませんでした。
6.『影法師』(おススメ②)
面白いです。
ブラックユーモアとかではないんですが、実在する存在か、それとも良心の呵責が作り出した理性か、よく分からない境界を書いている所がなんとも面白い。
更に主人公が誰かの影法師としての役を継いでいる所が個人的に◎です。
7.『愛犬』
死んだ愛犬に似た男と結婚しようが。
女性の愛が強過ぎる故に、愛犬に似た男を生み出したとしても。
8.『青いドレス』(おススメ③)
死期が分かるとしたら、何か分かるものがあるとしたら、それは凄く羨ましいと思います。
急に逝ったり逝かれる事は寂しくて仕方がありません。
恐さもあるのだろうけど、私はただただ切なくて仕方がなかったです。
この話はそんな人間の複雑な感情に触れています。
9.『フランス窓』(おススメ④)
話の内容はさることながら、阿刀田先生らしく達観している感じがあって好きです。
「もし○○していたら」とは良く思うけれど、結局自分は自分である以上、結末はどちらを選んでも大きくは変わるものではないのかも知れないですね。
10.『夢ひとつ』
仲の良い新婚さん。
クブラバリと言う与那国島にある岩場の裂け目。
ここを妊婦が飛び越えれば生まれてくる子は強い子だとの伝説が残る。
妻の英恵は飛び越え、その夜昇は妙な夢を見る。
まるでまるで受精を案じさせるかの様に。
「元気ですか」・「元気です」の挨拶を交し合う2人が可愛らしい。
11.『靴が鳴る』(おススメ⑤)
あまりの恐怖や嫌悪を経験すると、脳が思い出させない様に蓋をしてしまうらしいです。
主人公の侑子もそれが理由で幼い頃の嫌な体験を今まで思い出さないようにしていました。
しかし、シュッ、シュッと言う音と共に、思い出してしまうのです。
祖父にされた事を。
「いくつかの記憶が錯綜し、一つのところに流れ落ちて、確信が脳裏に蠢いた。」(p266)
この表現、すごく好きです。



