2025/11/20 19:05 up
警官に呼び止められたかと思ったら「無免許運転はダメだよ」とたしなめられて解放される(そもそも免許が取れるのか…?)。
明らかに異様な姿の妖怪達がゴルフ場でキャディーのバイトをしている。
それが『池照町』。
そんなあんずちゃんや妖怪達だが、外から来た『よそ者』であるかりんの身の上話を聞いてもらい泣きをしたり、「かりんちゃんの為にお金を貯めよう」とバイトを始めたり、なかなか就職出来ないよっちゃんの為に親身になったり、かりんが行方不明になったら夜遅くまで探し回ったりと、人間以上に人間臭い存在としても描かれている。
普通に「そう言う世界観の作品なんだ」と思って観ていると、後半の舞台である東京はそうではない事に気付く。
妖怪なんて出てこない(例外として、超常的な存在は1人(?)登場するけど、普通の人間には感知出来ない)。
まさに『現実』そのままの東京として描かれている。
せっかく訪れた東京でも、かりんは散々な目に遭う。
父の行方も知れず、池照町の妖怪達の様に親身になってくれる人は誰もいない。
失意のかりんは、かつて親しかったある人物に会いに行くが……。
この点でも対比を見て取れる。
原作の舞台である池照町から見ると東京は、そして映画オリジナルパートの舞台である東京から見ると池照町は、互いに『異界』であると言う構造を見出すことが出来る。
そして、もうひとつの『異界』である地獄。
一見、東京と同じ様に整然とした世界の様だが。
そこは地獄は地獄。
住人である鬼達と彼等のボスである閻魔大王の行動原理は、まさにその筋の人のそれである。
「かりんの母親はなぜ天国ではなく地獄にいたのか?」と言うのは凄く気になる。
そんな悪人だとはとても思えない。
ただ、責め苦を受けていた訳ではなく、清掃の仕事に従事させられてたから、扱いとしてはまだマシな方だったりするんだろうか。
「余程の善人でないと天国には行けない」みたいな設定なのだろうか?
映画のジャンルも、舞台の移り変わりと共に目まぐるしく変化して行く。
池照町ではのんびりとした田舎の日常を描いたヒューマンドラマ?
コメディ?
東京ではロードムービー、そこから向かった地獄ではスパイ映画ばりの潜入ミッション、再び東京に戻って来たらアクション大作顔負けのカーチェイス(ヤ◯ザ映画のテイストも若干ある)。
地獄から東京に戻ってきた後は、カーチェイスやらなにやら かなりしっちゃかめっちゃかにやらかしてたけど、後始末は大丈夫なんだろうか(笑)?
物損もあったし、目撃者もかなりいたはずだが。
こう言う時は「目撃者の記憶を消す」というのが定番だけど、閻魔大王の力をもってすればそれくらいは難なく処理できるんだろうか?
そして、キャラクターデザインの面でも、原作漫画から登場する池照町の住人達(「池照町の外(東京)から来た部外者」、「原作漫画の外の世界から来たオリキャラ」と言う二重の意味で)と『アウトサイダー』であるかりんとでは明確に異なっている。
原作から登場するキャラは、もちろん基本的に原作に準拠したキャラデザになっている(全体的にやや頭身は高くなっているが)。



