2025/11/20 18:13 up
原作マンガでは普通にレギュラーキャラだけど、映画本編には一切登場しない。
あんずちゃんが化け猫ではなく普通の猫だった頃の回想シーンには姿が映っているが、その直後のシーンでは病床に臥せっている様な写真が出て来る。
劇中で特に明言はされないが、早くに亡くなってしまった設定になっているのかも知れない。
後、和尚さんの息子、かりんの父親である哲也。
おかみさんとは逆に、原作マンガではこちらが最後まで本編に登場しない。
物語冒頭の回想シーンに出て来て、「何年も前に『プロレスラーになる』と出て行ったきり帰ってこない」と言う背景が語られるのみである。
すごく伏線っぽい気がするんだけど……掲載誌である『コミックボンボン』が連載中に休刊になってしまって、登場させる機会がなくなってしまったのだろうか?
で、映画の方だと、家を出て行った理由については特に触れられない。
かりんを連れて突然帰ってきたかと思ったら、父に金の無心……。
どっちも親不孝感が凄い。
一応は帰って来て、孫の顔を見せただけ映画の方が………。
映画の後半は、かりんとあんずちゃんの2人で東京を訪れて、なんやかんやあって地獄にいると言うかりんの母に会いに行くという完全なオリジナル展開。
のんびりとした前半とは打って変わって、あんずちゃんの(原作には登場しない)意外な姿、首都高でのカーチェイスと目まぐるしい展開が続く。
さっき名前を出したドラえもんで例えるなら、前半がTVシリーズ(日常回)だとすると、後半はまさしく『劇場版』。
死んだ母に会いにあの世へと言うと、イザナギ・イザナミの神話(母じゃないけど)や、最近だと『君たちはどう生きるか』なんかを思い出す。
『異界』を訪れると言うのは、物語における一つの類型ではある。
いや、よく考えたら映画の前半で既に『異界』を訪れてる。
かりんちゃんの視点だと。『池照町』と言う異界に。



