2025/11/17 23:13 up
特に終盤の展開には当時ビックリした視聴者も多かったのではなかろうか。
そして、何と言ってもシリーズ初の2号ロボが登場するというのもポイント。
・実は本放送(テレビ朝日系列局での放映)の最終回のみで流された、普段と異なる特別仕様のエンディングが存在する。
ジン達がカプセルの中で眠りにつき、これまでの回想シーンが流れ始めた所で、スタッフのクレジットがロールテロップで表示され、最後に「おわり」の表記が画面中心に配置されて終わりと言うものだった。
「最終回Bパートのラストでスタッフクレジットをロールテロップで流し、CMを挟んで次作の予告時間を長めに取る」と言うスタイルをスーパー戦隊で初めて導入したのが『フラッシュマン』だった。
『マスクマン』では取り入れなかったが『ライブマン』以降は殆どの作品の最終回で主題歌や挿入歌をバックにこのスタイルが取り入れられている。
尚本作の場合、系列外ネット局では通常どおり本編の後にエンディング曲となっており(「おわり」の文字も画面右下)、後年のネットでの再配信やソフト化された際も同様だが、この特別仕様エンディングはDVDで特典映像として収録されている。
何故系列外の地域だけ違う扱いとしたのかは不明。
・後年、『鳥人戦隊ジェットマン』や『仮面ライダー555』・『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』等の数多の東映特撮で伝説を築く事になる脚本家の井上敏樹氏は、本作でスーパー戦隊シリーズに初参加。
流石にこの頃はまだ内容が極端に陰惨だったりとか食事シーンがヤケに多かったりとかはしないが、主人公達が屋台でラーメンを食べる描写があったりする。
又、平成ライダーシリーズで井上氏と縁が深かった長石多可男監督も脚本などで参加している。
・『ダイナマン』以降、主に『メタルヒーローシリーズ』等を手掛ける様になっていた名物監督・東條昭平氏が本作でスーパー戦隊シリーズに復帰。
・『巨獣特捜ジャスピオン』等、日本特撮のファンが多い事で知られるブラジルでも放送されていた他、本作のファンが取り分け多いのは意外な事に韓国。
現地タイトルは『地球防衛隊フレシメン』で、配給を担当したのは現地法人の大映ビデオプロダクション。
韓国はかつて日本の風俗文化の流入制限が行われ、和製実写ドラマの展開が不可能だった過去がある。
その頃は様々な作品が非合法に輸入・ローカライズされていたのだが、巨大ロボット等の特撮シーンが含まれている事から、大映ビデオプロダクションは本作を「アニメ」として韓国公演倫理委員会に申告する事で公的なローカライズに成功したそうである。
数々の戦隊シリーズ作品が同様の方式で輸入されて行く中、本作は「一定以上の世代の韓国人でフレシメンを知らない者は存在しないのではないか」と評される程の人気を誇り、
後年になって大映パンダ社に名を変えて復活した大映ビデオプロダクションが正式に東映とのライセンス契約を結び、新装版DVDが改めて再販される等の謎の愛されっぷりを発揮している。
ジンを演じた垂水氏も韓国での『フラッシュマン』人気を知っている様で、「肉親探しと言う物語が、情を重視する韓国の人々に好まれたのではないか」と分析している。
その為、後に『パワーレンジャーシリーズ』が韓国で放送された際には、スーパー戦隊のリメイク作品だと知らなかった視聴者の間で「フレシメンのパクリだ」と言われた事もあったとか。
・前作、『チェンジマン』で登場した、女性メンバーのスーツの太腿から下を白一色とする事でレオタード感を強調する手法は今作でも踏襲しつつ、更に黒いラインを差し色として配する事で、パンツ部と足の境目が引き締められ、脚線美をより強調出来るという効果をもたらした。
しかし、今作をもって3年間続いた女性メンバーのレオタード風戦隊スーツはひとまずの終焉を迎え、次作『光戦隊マスクマン』より、『デンジマン』以来7作ぶりに復活したスカートタイプのデザインに取って代わられ、以降はスカート付きとスカート無しを作品毎に選択して採用するスタイルとなった。
そして、昭和から平成、更に令和へと年月は流れ、2021年(令和3年)に放送されたシリーズ45作目の『機界戦隊ゼンカイジャー』にて、ピンク枠であるゼンカイマジーヌに(前垂れパーツが付いているので一見するとそうは見えないのだが)久方ぶりにレオタード風デザインが復活した。
これは、『フラッシュマン』からじつに35年ぶりの快挙であった(笑)。
・『47戦隊×47都道府県』では石川県を担当。
UFOの展示で有名な宇宙科学博物館コスモアイル羽咋がある事、石川市名物の金箔を連想させる事、北陸新幹線の『かがやき』が通っている事等の理由が挙がっている。
いかがでしょうか、興味を持って頂けたら是非ご視聴下さい😇



