〜昭和戦隊シリーズ1980年代編⑦『超新星フラッシュマン』の魅力〜❹ - エリカ 2025年11月17日の写メ日記

④『改造実験帝国メス』


円盤状の大型宇宙船である『改造実験基地ラボー』を拠点に、長い年月をかけて星から星へ渡り歩いては様々な生物を連れ去り、全宇宙を征服出来る最強の改造生命体を作り出す事を目論んで生命改造実験を繰り返し続ける悪の集団。

生命を連れ去る際には幹部やエイリアンハンター等の構成員を差し向ける他、ラボーが直接対象の生物を纏めて吸い上げる等の方法を取っている。

生命豊かな惑星に狙いを定めると星そのものを実験場として見做して生命改造実験を繰り返すも、これまでに満足いく成果は得られなかったが、ラー・デウスは地球の豊かな生命を利用すれば最高の生命体を完成させる事が出来ると判断し、地球に留まり実験場とする事を決意した。


・『獣戦士』／『デウス獣戦士』


作中の主な怪人。

ラー・デウスが選定した宇宙と地球の様々な生物の遺伝子液を、リー・ケフレンの遺伝子シンセサイザーによって合成させて造られた改造生命体の身体に人工心臓を埋め込む事で起動する。

基本的に人語を話す事は出来ないが中にはミラン(獣戦士ザ・ゾバルダ)の様に1日1時間だけ元の姿に戻れる元人間の獣戦士も存在する。

身体のどこか（基本的に胸）に人工心臓がついている。

中にはザ・デビルブの様に妖怪の遺伝子から作られた変わり種もいた。

名称は『ザ・○○』で統一されている。

第44話からは強化型の獣戦士として、デウス遺伝子液とメスの幹部やエイリアンハンターの肉体そのものを使用したデウス獣戦士も登場。

デウス遺伝子液はラー・デウスの体内から直接分泌されるが、ケフレンはデウス獣戦士の作成を命じられるまでそのの存在を知らなかった模様である。

ちなみに『クラーゲン』と言う地球から採取されたクラゲを元に造られた一つ目の巨大生命体が眼から発射するエネルギー波で獣戦士達を巨大化させるて戦わせる事も出来る。


・『エイリアンハンター』


様々な星でテロ行為や拉致を起こしている傭兵部隊。

メスに雇われ、メスが欲する実験体を各地から捕獲する任務を任されている。

フラッシュマンの五名を連れ去ったのも彼等の所業であり、専用のUFOや、地球上で相手を追い詰める際に使用する黒いヘリを所有している。

作中に登場するのはカウラーとその部下が大半を占めている。


・『サー・カウラー』

演：中田譲治


フラッシュマンの宿敵『改造実験帝国メス』に協力する異星人傭兵部隊「エイリアンハンター」の総元締め。

外見は鈍い銀色のアーマーで武装した、口髭と顎髭の似合うワイルドな中年男性。

長く伸びた前髪で右目が隠れている風貌が特徴。

元々はとある惑星の一兵卒から叩き上げで成り上がった軍人だったが、クーデターを起こした事で失脚。

その後嘗てのコネで傭兵部隊を率いて暗殺、テロ、謀略等の汚れ仕事を請け負う様になり宇宙に悪名を轟かせて行く。

メスに雇われて以降はその生命狩りの苛烈さから「その名を聞くだけで宇宙中の生命が震え上がる」と称され、彼の地球襲来の気配を悟ったクラーゲンが怯え切ってラボーから逃亡する程だった。

そして何よりも、20年前にフラッシュマンの5人を地球から誘拐した張本人であり、彼らとその家族に悲劇を招いた全ての元凶といえる人物。

戦隊シリーズでお馴染みとなる、ジョージ悪役第1弾。

後に声優に転向するのも納得のダンディな美声である。

放送当時は女性人気が高く、彼をモチーフとした『坂浦』と言うキャラクターが出てきた少女漫画もあった程だったと言う。

2年後には大教授として一握りの天才が支配する組織を結成する事になる。

ちなみにその組織にはワンダも幹部として参加していた（笑）。