2025/11/15 18:03 up
物語は、あらすじとしては「若く未熟なプレデターがいきなりS級の敵を狩る儀式に挑み、苦戦しながらも、おしゃべりアンドロイドと組んで心も戦いも成長する」と言うシンプルなもの。
そして実際、アンドロイドの目的等の謎はあるものの、基本的にあらすじそのまんまの内容であり、全体的に奇を衒てらう事なく綺麗に纏まっていると思います。
バトルも本当にかっこ良く迫力があって大満足。
今回の『バッドランド』は、『プレデター ザ・プレイ』と同じダン・トラクテンバーグ監督の作品と言う事で、似た作風になるのではないかと予想していたがやはりそうだった。
変に時間軸をずらしたり、トリッキーな駆け引きを組み込んだりする事なく、「主人公にとっての最初の狩り」をひたすら主人公目線でゆっくり追いかける。
ともすれば展開がダレたり感傷的になりがちな所を見応えあるバトルでしっかり締め、緊張感を高めてラストへ。
『ザ・プレイ』ではナルがほぼ単独で頑張ったが、今回はティア達との心の交流が描かれる。
更に主人公の心情の変化が観客に分かり易くなっています。
・『プレデター新章』は、徹底的な共感と一体感
さて、この新作はシリーズ初のプレデター目線の作品となり「完全なる新章」とも謳われているが、ストーリーの図式としては『ザ・プレイ』を踏襲している。
それなのに何故新しいかと言えば、それは、プレデターとの一体感だと思います。
『ザ・プレイ』で少女ナルに共感して一体感を得た時は、敵に対してあまりに自分が非力であるという恐怖・スリル・緊張感を得られた(最後に、己の知恵と勇気のみで乗り切ったと言うカタルシスがある)。
一方、『バッドランド』でデクに共感して一体感を得た時、未熟とは言っても人間に比べれば十分にタフで、最初は危なっかしかったがどんどん強くなると言う成長や強さが感じられる。
いわば、プレデターの疑似体験が出来る。
これまで、『エイリアンvsプレデター』等ではプレデターが強い事で(人間に被害がありつつも)安心を得られたが、今回は人間はいないしデクは良い奴だし、手放しでプレデターに共感出来る。
今までずっと恐怖の対象であったプレデターと一体感を感じ、タフなプレデターの戦闘を一緒にじっくり味わえます。
元祖『プレデター(1987)』から数えて38年間の恐怖をひっくり返してのこのカタルシスは大きい。
又、これまでのシリーズは「主人公がその場の(1回限りの)危機を乗り越える」ものだったのに対し、デクの冒険はまだ始まったばかりだ。
「母上…」という気になりすぎるワードで幕を閉じたこの新章、続編もデクと一緒に冒険出来ると思うとワクワクしかないと思います(個人的な感情です)。



