2025/11/11 19:10 up
・随所にホラー要素を取り入れた前々作『電子戦隊デンジマン』や軍事組織所属の主人公が登場した前作『太陽戦隊サンバルカン』で確立された『スーパー戦隊』の構成要素を見直し、作風がより明るくシンプルになり、子ども達にも分かりやすい未来科学VS暗黒科学の対決が主軸となっている。
・前作『サンバルカン』まで脚本を手掛けていた上原正三氏が本作と同時期に放送された『宇宙刑事ギャバン』に移ったため、新たに曽田博久氏がメインライターに就任。
曽田氏は本作以降、『地球戦隊ファイブマン』に至るまで9作品連続でメインライターとなった。
この事から分かるように新しい試みが随所になされており、『初期戦隊の集大成』もしくは『戦隊シリーズ第二期の幕開け』と位置付けられる事が多い。
・尚、ゴーグルファイブのカラーデザインは『宝石』、武器やアクションは『新体操』がモチーフになっている。
・ナレーターはシリーズでお馴染みの大平透氏が担当。
これまで大平氏がナレーションを務めていた戦隊作品と同様、次回予告は真面目な語りのものとやたらテンションが高いものが混在した造りとなっており、基本的に子供に語りかけるような感じになっている(次作『科学戦隊ダイナマン』も同様)。
尚、次回予告のBGMは基本的にOPが使われていたが、第18話の予告のみEDが用いられた。
・『47戦隊×47都道府県』では山梨県を担当。
宝石の要素がある本作であるが甲府市は水晶がよく取れており、県内に宝石に関する博物館が複数存在する事からと思われる。
・メンバーにブラックが初登場する。
当初は「黒というのは悪役の色なのでは?」と内外から反対意見もあったそうだが、蓋を開けてみれば子供達に大好評をもって迎えられた。
・実は歴代でも数少ない、キレンジャーのイメージを踏襲したポッチャリ体型イエローが出てくる戦隊のひとつ。
・左右対称の決めポーズや、ゴーグルピンクとマダラマンの「もう一回いかが?」「もう結構~!」のやり取り等、『秘密戦隊ゴレンジャー』や『ジャッカー電撃隊』のオマージュとも取れる様な演出もそこかしこに見受けられる。
・新体操を模した派手で格好いいアクションシーン。
『デンジマン』『サンバルカン』と年々複雑化していた名乗り上げの決めポーズはインフレの極みに達し、『忍風戦隊ハリケンジャー』に抜かれるまで永らくシリーズ最長を誇った。
ついでに言えば、必殺技やら何やらの演出もかなり長い(笑)。
・メンバーそれぞれの固有武器を全員同時に使う事が出来る為、必殺技のバリエーションが多く視覚的アプローチも抜群。
戦闘シーンにおけるスローモーションと早回しを交互に繰り返す演出が印象に残っている視聴者も多いだろう。
・『ダイナマン』の印象が強い、戦隊シリーズでお馴染みの演出である「色の付いた爆発」は本作でも使われている。
と言うか、ダイナマンの必殺技・『スーパーダイナマイト』が命中した時の爆発の映像は実は本作から流用されたものであり、この映像は以後も様々な戦隊作品で流用される事となった。
・主題歌が始まる際に「ゴーグルファイブ!」とタイトルコールが挿入される。
以降、『ダイナマン』『バイオマン』を経て、現在よく知られるタイトルコールの演出が完成した。
・本放送当時の視聴率等はかなり良かった部類に入る本作であるが、VHSやLDでのソフト化は全くなされず(同じくらい不遇だった作品に『超獣戦隊ライブマン』がある)、全話を安定して観られる様になったのはDVDの時代になってからであった。
又、その頃に劇場版も他の戦隊作品と一緒にDVDでソフト化されている。
・スーパー戦隊シリーズの中でもメンバーの名乗り時間が長い作品であるが、回によっては省略される傾向もある(笑)。
・第7話では、東日本太陽熱発電所の名も無き所員役で当時無名だった若き日の唐沢寿明(当時の芸名は「唐沢きよし」)氏が出演していた。セリフは「うわぁ、化け猫だ!」のみ。
・本作の主題歌は、右チャンネルに配置されたエレキギターのみ、チューニングが狂っていたのか何なのか、最初から最後まで微妙に音程が狂っていて不協和音しか鳴らしていないという珍しいミスをやらかしている。
尚、この現象が確認できるのは商品化されたシングル盤のみで、放送時に用いられたTVサイズ仕様の音源では普通の音程となっている。
いかがでしょうか、興味を持って頂けたら是非ご視聴下さい😇



