2025/12/16 16:05 up
お昼を過ぎて、少し眠たくなるころ。
陽だまりみたいな空気が部屋に残って、
時間だけがとろりと溶けていく。
カップを両手で包むと、
指先からじんわり伝わる温もり。
何気ない仕草なのに、
なぜか今日は意識してしまう。
午後って、不思議。
急ぐ理由もないのに、
胸の奥だけがそわそわして、
視線を向けられる前から甘くなる。
静かな時間、ゆっくりな呼吸。
このまま少し、寄り道してもいいよね。
午後の甘い時間。
まだ始まったばかりなのに、
私はもう、
次の瞬間を期待してる。



