2025/12/24 17:01 up
昔、よく通っていた飲食店がありました。
「あれ、前と違うな」と
感じることが増えてきて。
味も、空気も、接し方も、
頭で考えるより先に、
身体が反応するようになったんです。
しばらくは、たまたまかな、気のせいかな、と
その感覚を置いておいたのですが。
あとから色んな言葉や考えに触れるうちに、
あの違和感は、確信に変わっていきました。
飲食でも、接客でも、大切なのは
説明より前にある“体感”だと思っています。
すごかったかどうかより、
気を張らずにいられたか。
終わったあと、心が荒れていないか。
料理が美味しいとか、人柄がいいとか、
それだけでは決まらない居心地って、
やっぱりあるよな…って感じました。
賑やかさが楽しい場所もあるし、
お酒と会話が主役の時間もある。
それはそれで、確かに楽しい。
でも私は、静かに味わえる空気の方が
心がほどけるタイプみたいです。
声を張らなくてもよくて、
無理に盛り上がらなくてもよくて、
誰かを気にしなくてもいい距離感。
そういう場所にいると、
「ここにいていいんだな」って
自然に思えるんですよね。
最近は、人や場所を選ぶというより、
自分の感覚を大切にする。
そんな選び方をするようになりました。
私のしていることも、きっと同じで。
分かりやすさや即効性より、
一緒に過ごした時間の“感触”を
大事にしていたいなと思っています。
無理に分かり合わなくてもいい。
でも、安心して呼吸できる距離は守りたい。
二人きりの静かな時間を、
同じ温度で味わえたら嬉しいです。



