2025/12/26 12:33 up
最近、ふと
「結城友奈は勇者である」シリーズのことを思い出していました。
最初に観たときは、正直
「可愛い女の子たちの勇者ものかな？」
くらいの気持ちだったんです。
でも、気づいたら
胸の奥をぎゅっと掴まれるような気持ちになっていて…。
心に残る作品です…。
結城友奈は勇者であるは、
日常がちゃんとあって、笑顔があって、
“勇者部”って名前も可愛くて。
だからこそ、
少しずつ当たり前が削れていく感じが苦しくて…。
戦うシーンよりも、
失っていく過程の描き方がとても残酷で、でも優しい。
そこからの
鷲尾須美は勇者である。
空気が一気に変わります。
守られるはずの存在が、
まだちゃんと守られていなかった時代のお話。
観ていて胸が重くなるけれど、
この章があるからこそ、
友奈たちの世界がどれだけの犠牲の上に成り立っているかが分かるんですよね。
勇者の章は、
戦いの“あと”が描かれているのが印象的で。
元には戻らない身体、戻らない日常。
それでも前を向こうとする姿が、
とても静かで、痛くて、優しい。
看護師をしているからか、
ここは特に胸に残りました。
満開の章は、
タイトルとは裏腹に、かなりしんどいです。
「誰のために守るのか」
「何を犠牲にしていいのか」
答えの出ない問いを、
ちゃんと突きつけてくる章だなぁと思います。
そして
大満開の章。
今までのすべてが繋がって、
過去の勇者も、今の勇者も、
それぞれの想いが重なっていく。
派手じゃないけれど、
とても強くて、やさしい終わり方でした。
このシリーズを通して思うのは、
勇者って
強い人じゃなくて、
優しくて、我慢できてしまう人なんだな、ということ。
頑張り屋さんほど、
「大丈夫」って言える人ほど、
刺さってしまう作品かもしれません。
疲れているときは無理に観なくていいです。
心に少し余裕がある夜に、
ゆっくり、少しずつ。
静かに寄り添ってくれる、
そんな作品だと思います😌🌿
松島さゆり🌹
