2026/01/15 12:05 up
14日 15:00 I駅 4度目ましてさま❤️
一ヶ月ぶり。
ドアの前に立っただけで、
待たれている気配が伝わってくる。
扉が開いて、目が合う。
「久しぶり」
その一言が終わるより早く、腕を引かれた。
キスは、ためらいなく。
唇が重なった瞬間から、ゆっくり、ねっとり。
深さを確かめるみたいに、
角度を変えながら、長く続く。
カバンも上着も手に持ったまま、
それでも離れない。
触れる場所が少しずつ増えて、
呼吸が揃うまで、玄関先で時間を使ってしまう。
一ヶ月分の空白を、
言葉じゃなく、温度と圧で埋め直す感覚。
『……やっぱり、会うと違うね』
そう呟かれて、伊織も心の中で頷く。
もう、ちゃんと戻ってきている。
部屋に入ってからも、流れは切れない。
触れ方は相変わらず丁寧で、
でも今日は、いつもより粘度が高い。
指先が、急がず、離れず、
同じ場所を何度もなぞる。
そのたびに、身体の力が抜けていくのがわかる。
視線が合うだけで、また距離が縮まって、
言葉を挟む余白すら、甘い。
合間に、ふとした調子で、
『お正月は、ゆっくりできた?』
と優しく聞かれる。
クルーズ船で見た初日の出の話をすると、
「それ、いいなあ」
と、素直に興味を向けてくれる。
話している間も、触れる手は止まらなくて、
会話と感触が、同じリズムで進んでいく。
今度は彼の話。
若い頃、友達数人と行ったスキー旅行。
転んで、笑って、夜まで騒いで。
はしゃいでいた頃の思い出を、
少し懐かしそうに話す。
落ち着いた今の彼の中に、
そんな無邪気さや好奇心がちゃんと残っていること。
それを、こんな近さで知れるのが嬉しい。
触れ合いは、さらに静かに、さらに深く。
身体を重ねるというより、
同じ温度に溶けていくみたい。
ねっとりとした時間が、
ゆっくり、確実に、積み上がっていく。
気づけば、タイマーの音。
シャワーへ向かう間も、話は途切れない。
湯気越しに交わす声まで、どこか名残惜しい。
着替えて、ふたりで部屋を出る。
自然に手を繋いで、駅までの道。
いつもの交差点で、
『僕はここで』
と手を振る彼。
少し歩いて、
もう見えなくなりそうなところで、
また振り返って手を振る。
今年も、この流れ。
それが、やっぱり嬉しい。
今年は、もっと。
今日みたいな時間を、特別にしすぎず、
でもちゃんと大切にしながら、
少しずつ、自然に、重ねていけたら嬉しい💕



