2026/01/07 08:05 up
6日 12:30 S駅 21度目ましてさま❤️
オーダーシートの中に彼の名前を見つけた瞬間、
胸の奥が、きゅっと鳴った。
もう、逢えるんだ。
その事実だけで、
気持ちが少し前のめりになる。
待ち合わせで目が合うと、
彼はいつもより早く距離を詰めてくる。
言葉より先に、
その腕が伊織を引き寄せた。
部屋に入って、
キスが深くなって、
身体が触れ合う距離になった、その途中。
『逢いたかった。ほんとに、逢いたかった』
耳元で落とされたその一言に、
返事より先に、心拍が跳ねる。
「私も」
そう答えると、
抱き寄せる腕に、ぐっと力がこもった。
そこからは、
間も、順序も、考えられない。
抱き寄せられて、
押し倒されて、
また引き上げられて。
触れるたびに呼吸が乱れて、
ぜーぜー、はーはーと、
お互いの息が重なる。
激しく求め合っているのに、
ただ勢いだけじゃなくて、
ここにいることを、
何度も確かめ合うみたいな時間。
気づけば伊織の方が先に力を抜いていて、
そのあと彼が、
静かに、深く息を吐いた。
『……すごいな、今日』
「うん」
そう返す声も、まだ熱を帯びている。
すべてが落ち着いたあと、
並んで天井を見ながら、
ふたりで小さく笑った。
『疲れたね。笑』
「でも、いい疲れだね。笑」
清々しくて、
心まで整ったような感覚。
シャワーのあと、
年末年始をどう過ごしたかを話す。
何を食べて、どこで笑って、
どんなふうに新しい年を迎えたか。
『ちゃんと、いい年明けになった』
「うん。幸先いいね」
その言葉に、
同じ予感を抱いている気がした。
帰り道、
いつもの別れの信号のところで足を止める。
ほんの一瞬、
言葉を探すみたいな間があって、
彼は何でもない顔で近づいてくる。
そして、
別れの合図みたいに、
伊織の頭をぽん、とひとつ。
『またね』
その仕草が出たら、
今日はここまで、のサイン。
人混みに溶けていく背中を見送りながら、
思う。
今年はきっと、
もっと深く、
もっと自然に、
彼と重ねていける。
そんな予感を連れての、
さよならだった💓



