2025/12/31 18:05 up
30日 10:00ロング朝活 5度目ましてさま❤️
年内最終日。
この日に逢えることを、私はちゃんと覚えていた。
前回のデートの帰り際、
「年内最終出勤日に逢えたらいいなぁ」
そう伝えた言葉を、彼は軽く受け取らなかった。
今日、こうして目の前に立っていることが、その答え。
駅で待ち合わせて、まずはお寿司。
『他のはどうする?』と聞かれて、
「コンビニでいいよ?」と返すと、
『あそこのスーパーの方が色々あるし。
あっち行こう!』
そう言って、当たり前みたいに手を繋ぐ。
近況を話しながら歩く道。
スーパーでは、
これがいいかな、あれも良さそうだねって、
まるで暮らしの続きを覗かせるような時間。
ホテルに着いて、乾杯。
小さな忘年会の始まり。
どんな一年だった?
そんな問いから、自然と深い話になる。
『姫のお客様は、日記からでしかわからないけど
本当に姫を大切に想ってる人ばかりだよね』
「うん。ほんとにそうなの。
誠実で、真摯で、
プレイだけできればいいって人が
ほとんどいなくて。
それぞれ何を求めてるのか考えて、
どうお応えしようかって。
……たま〜に困った方もいるけど。笑」
彼は頷きながら、否定もせず、茶化しもせず、
ただ真剣に聞いてくれる。
風俗遊びが長く、マナーを知っている彼だからこそ、
この距離で、安心して話せる。
時計を見ると、もう良い時間。
残りは、ほんの少し。
「こんな時間……」
そう言ってプレイを促すと、彼は笑って、
『いいんだよ、姫。
今日はどうこうしなくても、
またずっと長く付き合っていくんだから』
その言葉が、かえって胸を締めつけた。
名残惜しさが、先に溢れてしまって、
伊織からそっとキス。
そこからは、言葉はいらなかった。
短い時間の中で、互いの体温を確かめ合うように、
指先も、息遣いも、絡まり合って、
静かだったはずの部屋が、一気に熱を帯びる。
タイマーの音で、現実に引き戻される。
最後は、ぎゅっと抱きしめ合って、
来年の再会を約束した。
支度をして駅まで。
改札の向こうで、
伊織の姿が見えなくなるまで、
彼は手を振ってくれていた。
今年の最終日に、あなたと逢えてよかった。
こんなふうに締めくくれる一年は、きっと幸せ。
また来年。
……ううん、来月。
ちゃんと、ここで待っています💓



