2025/12/30 09:05 up
29日 13:00 S駅 7度目ましてさま❤️
12日ぶり。
待ち合わせ場所で目が合うと、
少し照れたように手を上げて、
『おー🖐』
その挨拶のまま、間もなく距離が詰まる。
次の瞬間には、何も言わずに手を繋がれていた。
冷たい指。
でも、躊躇のない力。
その温度差が、
『逢えた』を一番リアルに伝えてくる。
胸の奥が、静かにほどけた。
前回から一週間ほど経った頃のメッセージを思い出す。
『理性を抑えられず、仕事前に会いたかったけど
70分しか取れなかったので、やめた😭』
70分でも、逢えたら嬉しかった。
それでも彼は、
『130以上じゃないと、イオリが足らなくて笑』
そう言って、見送った。
そして昨日。
『明日、休めたから予約した❤️』
欲を我慢したというより、
ちゃんと欲しがってくれたのだと思った。
いつものコンビニ。
濃いめのハイボールと、普通のハイボール。
今日も、チョコレート。
いつものホテルは満室で、
少しだけ遠回り。
エレベーターの中、
耐えきれずに唇が触れると、
『伊織、まだスイッチ入れちゃダメよ』
そう言いながら、
もう目は優しくて。
『キスすると、すぐ目がトロンとする。
可愛いよな。』
それは、あなたとだから。
部屋に入って、ソファに腰を下ろす。
『今年一年、お疲れ様でした』
その一言に、胸が詰まる。
年内最後に伊織に逢って、
この一年をちゃんと締めたかった、と。
真剣に話す横顔が、ただ嬉しい。
応えたくて、こちらからキスをした。
ゆっくり。
深く。
舌を絡めて、言葉の代わりに気持ちを渡す。
『伊織とのキス、なんでこんなに気持ちいいんだろ』
そのまま、シャワーへ。
湯気の中で、軽く触れ合う程度なのに、
視線と距離だけで、もう十分だった。
シャワーを終えて、ベッドに戻ると、
空気が、少し変わる。
余裕のある手つき。
急がないのに、逃がさない。
どこに触れれば、
どんなふうに力が抜けるか。
全部分かっているみたいで。
伊織の反応を確かめるたび、
満足そうに、ほんの少し息を吐く。
静かな声。
短い合図。
そのたびに、
身体が先に応えてしまう。
何度も、呼吸が乱れて、
それを見ながら、
彼は自分のタイミングを測っている。
『伊織、イクよ』
そう告げられた瞬間、
すべてが重なった。
深く、長く、
息が落ち着くまで、どちらも動けなかった。
そのあと、もう一度シャワーを浴びて、
今度は本当に、さっぱりする。
ベッドでは、何も言わずに始まるマッサージ。
背中から、肩、腰へ。
丁寧な手に、意識がゆっくり沈んでいく。
うとうとしかけると、
『いいよ、少し休みな』
そう言って、手は止まらない。
目を閉じている間に、
身体が驚くほど楽になっていた。
タイマーが鳴って、現実に戻る。
駅まで並んで歩いて、
いつもの場所で立ち止まる。
『また来年ね!』
そう言って、手を合わせる。
背中を見送りながら、
もう次の再会を思っている。
来年も、あの場所で。
『おー🖐』と手を上げて、
歩み寄ってきてくれるあなたを、待ってる💓



