2025/12/24 13:30 up
22日 18:00 E駅 5度目ましてさま❤️
待ち合わせの人混みの中で、
先に伊織を見つけた彼が、ふわりと手を上げる。
その仕草に、胸の奥が一気にあたたまった。
近づいてきて、
『こんばんは』と言うその表情が、
どこか “本当に来ちゃいました” みたいで
少し照れていて。
ああ、前回の「年内にもう一度」が
ただの社交辞令じゃなかったんだと分かる。
三週間ぶり。
でも間に流れていた時間より、
隣に並んだ距離のほうがずっと近い。
いつものように自然に足はコンビニへ向かい、
飲み物を選ぶ横顔を眺めながら、
“また戻ってこれた”という感覚に、
伊織の心がゆっくりほどけていく。
部屋に入ると、
彼は黙って手を動かし、グラスを整え、缶を拭く。
言葉にしない気遣いが、
再会の緊張を静かに溶かしてくれた。
乾杯して、少し話して。
それだけで空気は十分に温まる。
シャワーを終えてベッドに戻る頃には、
視線も、呼吸も、自然と絡まり合っていた。
キスのあと、
彼は焦らず、確かめるように伊織に触れてくる。
特に、彼が大切にしている“そこ”は、
まるで伊織の反応を味わうみたいに、
時間をかけて、丁寧に。
息が深くなって、
声を抑えきれなくなって、
快感に身を委ねるたび、
彼の存在がいちばん近くに感じられる。
『そんなふうに感じてくれるの、嬉しい』
その一言が、
身体より先に心をとろりとさせて、
伊織は何度も、何度も、波にさらわれた。
すべてを終えたあとも、
余韻を確かめ合うみたいに並んで呼吸を整える。
支度をして別れ際、
彼は少し間を置いてから、
『今月、もう一度……どうだろう。
また連絡します』
そう言って、照れたように笑った。
その背中を見送りながら、
伊織は小さく心の中で頷く。
――うん、待ってます。
次の“約束”も、きっと💓



