2025/12/23 19:05 up
21日 16:20 U駅 2度目ましてさま❤️
ホテルのロビーで待ち合わせ。
遠くから歩いてくる姿を見ただけで、すぐに分かる。
相変わらず、清楚で、無駄のない佇まい。
年下なのに、どこか余裕があって、
時間の流れまで落ち着いて見える。
部屋に入って一息つくと、
『いやいや、どうも。お久しぶりです』
そう言って、間を置くように、
ゆっくり唇を重ねてきた。
急がない。
こちらの呼吸を確かめるみたいな、
そのペースが懐かしい。
シャワーを終えて、自然な流れでベッドへ。
彼は先に腰を下ろし、伊織を見上げる。
触れられた瞬間、
「……あ」
小さく声が漏れたのを、彼はちゃんと見ていた。
『可愛い』
ゆっくり、ゆっくり。
伊織の表情が変わるのを確かめるみたいに、
そのたびに、指先が丁寧に追いかけてくる。
身体の奥から熱が広がって、
思わず腰が浮く。
『ほら、また。可愛いな…』
低い声でそう言われて、
視線を逸らそうとした瞬間、腕を引かれて胸の中へ。
ぎゅっと抱きしめられて、
逃げ場がなくなる。
「……見ないで」
そう言っても、彼は離してくれない。
『その顔も、可愛いよ』
その言葉が追い打ちみたいで、
伊織の身体はますます言うことを聞かなくなる。
髪を撫でられて、背中をなぞられて、
『大丈夫。ちゃんと感じて。おいで。』
その一言で、ふっと力が抜けた。
声を抑えようとしても、吐息は零れてしまって、
それをまた『可愛い』って、何度も囁かれる。
一度、深く満たされたあとも、
彼はすぐに離れず、
伊織を胸に抱いたまま、しばらくそのまま。
余韻ごと包まれる、この時間時間が、心地いい。
並んで横になりながら、ふっと笑い合う。
「ほんと、歌舞伎役者さんみたいに綺麗なお顔」
『あ、それ!前回言われた。笑』
思い出したように笑う彼。
前に話したことを伊織がさらっと出すと、
『すごいね、よく覚えてるね』って、少し驚いた顔。
『……あ、眠くなってきちゃった』
そう言って目を閉じると、すぐに聞こえてくる寝息。
少しだけ、ふたりでお昼寝。
「……あ、寝ちゃった」
目を覚ましたまどろみの中で、キス。
さっきよりも静かで、でも深くて。
『寝起きの顔も、可愛い』
抱きしめられながら、
またゆっくり、波に飲み込まれていく。
ちょうどタイマーが鳴って、顔を見合わせて
「すごいタイミングだね」って笑った。
シャワーを浴びて、身支度。
伊織が先に部屋を出る。
「また、待ってるね」💕



