2025/12/21 16:05 up
19日 15:00 I駅 3度目ましてさま❤️
3週間ぶりの彼。
ノックをする前から、
もう待っていたのがわかる気配。
扉を開けた瞬間、思わずこちらも笑ってしまう。
「久しぶり」
そう言おうとした声より先に、距離がなくなっていた。
言葉より早く、唇が重なる。
急いでいないのに、長くて、深い。
離れていた時間を、そっと確かめ直すみたいなキス。
『やっと……逢えた』
その声を聞いた瞬間、
伊織のほうも、胸の奥がふっと緩む。
同じくらい、待ってたよ、って。
部屋の空気は、前と似ているのに少し違う。
落ち着いているのに、どこか甘い。
触れ方は相変わらず丁寧で、
でも今日は、その指先に
“待っていた時間”がにじんでいる。
視線が合うたび、
「会えて嬉しいね」なんて言わなくても、
ちゃんと伝わってくるのが、心地いい。
『その顔、ずるい』
そう言われて、思わず笑うと、
また自然に距離が縮まった。
ゆっくり、でも離れない。
優しいのに、迷いがない。
彼のペースに包まれながら、
伊織も「戻ってきたな」って実感する。
静かな時間の中で、
体温と呼吸が近くて、
それだけで満たされていく。
『……逢ってないと、やっぱり足りないね』
その一言に、
伊織も小さく頷きたくなる。
気づけば、タイマーの音。
現実に戻る合図なのに──
彼は、すぐには離れなかった。
腰に回された腕も、頬に触れる手も、そのまま。
『もう鳴った?』
額を軽く預けながら、甘えるみたいに。
「鳴ったよ」
そう答えても、
『……あと、ちょっと』
そう言って、もう一度だけ、軽くキス。
名残惜しさが、そのまま形になったみたいで、
伊織のほうも、つい笑ってしまう。
駅までの道。
並んで歩きながら、少し静かになった彼が、
ぽつりと。
『3週間、思ったより長かった』
「ね。伊織も、ちょっと長かった」
心の中で、そう返す。
離れても、まだ温度が残っている。
逢えなかった時間ごと、
ちゃんと抱きしめ直せた気がする。
また次に逢えるまで、
この余韻を大事にできるくらいには💕



