2025/12/16 08:05 up
12日 9:00朝活 G駅 28度目ましてさま❤️
『こんにちは〜
寒くなるの嫌だよねえ
ここのところずっと風邪ひいてたよ
明日から福岡に出張いくけど、
帰ってきたら会おうね〜』
そんな少し弱音混じりのメッセージが届いたのは、
季節が静かに傾き始めた頃だった。
そして数日後、
『つぎの金曜日どう?』
短くて、でも迷いのない一文で今回の約束が決まる。
やっぱり、この人は律儀だ。
当日。
ひと月ぶりの再会は、不思議と
「久しぶり」という言葉が要らなかった。
待ち合わせの瞬間、目が合っただけで、
時間が自然に元の位置へ戻る。
『おはよ〜』
その声に、伊織の肩の力もすっと抜けた。
道すがらは近況の話。
伊織が最近巡った神社の話をすると、
彼の目が少し輝いて、そこから土地の歴史や由来、
時代背景の話へと自然に広がっていく。
ひとつ話し終えると、また次の話題。
知識の引き出しが次々と開いていく感じが、
ただただ楽しい。
「へえ、そうなんだ」
「知らなかった」
そんな相槌を打ちながら、胸の奥がわくわくしていく。
部屋に入ると、流れはいつも通り。
でも今日は、空気がどこか穏やかで、
よく喋る今日の二人らしい。
言葉が途切れた瞬間、そっと距離が縮まり、
自然に唇が触れる。
キスはゆっくり。
確かめ合うみたいに、間を置きながら。
呼吸が重なるたび、静かだった空気が
少しずつ熱を帯びる。
そのまま彼は、何も言わずに
伊織をベッドへ導き、身を屈めて夢中になる。
伊織の小さな反応に、彼のほうが
先に耐えきれなくなっていくのが、
手の震えや呼吸の速さでわかる。
『……やばい』
掠れた声。
余裕を失った目。
ほんの短い時間だったのに、一気に高まった熱が、
彼の中で行き場を失って、
『もう……我慢できない』
そう零した直後、身体がびくりと強く揺れて、
すべてを吐き出すみたいに力が抜けた。
あまりに早くて、でも、それだけ
溜まっていたのがはっきり伝わる。
しばらく言葉もなく、ただ息を整える時間。
『……落ち着いたら、なんかすごく安心した』
そう呟く声は、さっきまでとは別人みたいに柔らかい。
シャワーの湯気の中でも、話は尽きない。
歴史の話から、旅の話、仕事の話へ。
知的な会話と、時折混じる軽い冗談。
その合間に視線が絡むたび、空気が少しだけ甘くなる。
ベッドでは、言葉よりも体温が多くを語る。
静かな呼吸、重なる鼓動。
派手じゃないけれど、深くて、確かな時間。
身支度を終え、駅まで歩く道。
『また、年内くるね』
その一言に、彼の真面目さが滲む。
「うん、無理しないでね」
そう返して手を振ると、次の再会が、
もう当たり前の未来みたいに思えた。
季節は進んでいくけれど、この人との時間は、
ちゃんと積み重なっている。
そう感じられた、朝だった💓



