2025/11/04 12:17 up
ジョセフ・マーフィー博士は、顕在意識(自覚ある思考)と潜在意識(無意識的な思考)を区別しました。 そして、この潜在意識こそが自分の人生を形作っていると説きました。 マーフィーの法則の潜在意識と顕在意識の関係。 潜在意識は繰り返し与えられたイメージや言葉、感情に大きく影響されます。 そのため、ポジティブな内容を意識的に刷り込めば、成功も幸福も引き寄せられると提唱しました。 この理論は単なるスピリチュアルではなく、心理学や自己啓発でも高く評価されて世界中に広まりました。
例えば、ある人が毎日「自分には価値がある」「私は成功できる」と言い続けたとします。 最初は違和感があっても、繰り返し続けるうちにその言葉が潜在意識へと刷り込まれます。 すると「自分にはできる」という感覚が無意識のうちに根付きます。 逆に「自分には無理だ」「どうせ失敗する」といった言葉を日常的に口にしているとします。 するとそれが潜在意識に刷り込まれ、現実でも同じような結果を引き寄せてしまうのです。 実際にマーフィー博士は著書「眠りながら成功する」の中で、数々の成功事例を紹介しています。 病気が治った例、貧困から脱出した例、恋愛や仕事が好転した例など。 いずれも共通点は「潜在意識にポジティブな信念を繰り返し伝えたこと」でした。 つまりわかりやすく言うと、マーフィー博士の成功法則とは実践的な教えです。 「潜在意識に望む未来を根付かせ、それを現実にする力を活用する」という性質を持っています。 そしてただ祈るだけではなく反復、感情、イメージの力を使ってあなたの「内なる力」を呼び起こす。 これこそがマーフィー博士が世界に伝えたかった、本当のマーフィーの法則なのです。
マーフィーの法則における「祈り」とは神頼みのように受け身で願う行為ではありません。 祈りとはわかりやすく言えば、願望を潜在意識に反復するための「積極的な自己暗示」のことです。 つまり、正しい活用法は「意識的な自己プログラミング」に近いのです。 なぜこの部分の誤解が多いのかというと、マーフィー博士が牧師であったことが深く関係しています。 マーフィー博士は、著書や講演で「祈り」という言葉を頻繁に使っていました。 しかしマーフィー博士のいう祈りは、宗教的な儀式や他力本願のものを指してはいませんでした。 本当に伝えたかったのは、信念を持って繰り返し願望を心の中に描き続けるという意味でした。 潜在意識は理屈ではなく「繰り返し」と「感情」によって動かされます。 ですので思考や言葉、イメージを何度も反復することが非常に重要になります。 この繰り返しのプロセスこそが、マーフィー博士が説いている「祈り」なのです。 例えば「私は自信がある」と毎朝10回唱える人がいたとします。これは「祈り」と呼ぶよりも
マーフィー博士が提唱した核心的な考え方は、わかりやすく表現すると次のようなものです。 「潜在意識は、あなたが繰り返し信じていることをそのまま現実化する」 つまり今のあなたの現実は、過去にあなた自身が潜在意識に入力してきた「思考の集積」なのです。 では一体、なぜ潜在意識が現実に影響を与えるのか? それは、私たちの思考・感情・行動の約90%以上が、無意識のうちに行われているものだからです。 潜在意識とはわかりやすく言えば、自動操縦モードの思考パターンです。 あなたが何かを選択したり、感じたり、行動に移したりする時がありますよね。 実はこの時、頭で考えるよりも先に心の奥底で無意識に判断していることがほとんどなのです。 潜在意識は繰り返し入ってきた情報や感情を「これは現実だ」と認識します。 そして、それに見合った現象を引き寄せる性質があり、さらにあなたにとって善し悪しの判断をしません。 ですから、例えポジティブなものでもネガティブなものであっても、入力された通りに反応するのです。 例えば内面で「失敗するかもしれない」と毎日思っている人が実際に失敗するケースがあります。 表面的には「うまくやりたい」と願っても、潜在意識に刻まれたのは「失敗する」という不安や恐れです。 反対に内面で「うまくいく」と考える人が、繰り返しポジティブな自己暗示をかけたケースがあります。 こちらの場合は、緊張しながらも自然と成功を引き寄せる行動を選んでいきます。 これらの例えは単なる偶然ではなく、潜在意識の刷り込みが行動と結果に現れただけなのです。 また歯磨きや通勤ルートのような日常動作は、頭で考えなくてもスムーズにできますよね。 これは潜在意識にわかりやすくプログラムされた「習慣」だからです。 つまりあなたの性格や傾向、成功や失敗パターンも、潜在意識に入力された内容が反映しているのです。 マーフィーの法則の結論として、潜在意識はあなたの現実の「設計図」の働きをします。 マーフィー博士は顕在意識ではなく、潜在意識に刷り込んだ内容があなたの未来を決めると説いています。 ですので願望実現には、まず内側の思考パターンである潜在意識の書き換えから始める必要があります。 だからこそ潜在意識への働きかけは、わかりやすく実践すべき最重要テーマなのです。
マーフィーの法則をわかりやすく活用するには、潜在意識に基づいた3ステップの実践が重要です。 それは
①思考の明確化
②反復による刷り込み
③メンタルブロックの除去です。
この3つを実践することで、潜在意識はあなたの願望へ向かって動き出します。 良くある勘違いとして、ただ「こうなりたい」と願うだけでは潜在意識は働きません。 マーフィー博士も説いている通り、思考が潜在意識へと届くには繰り返し・感情・信念が必要です。
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